韓国が夢の五輪出場権獲得! 準決勝、決勝と延長の激闘制し歓喜! 香港と中国は世界最終予選へ
そして、東京オリンピック出場をかけた韓国×香港の決勝戦。
前半から互いに譲らない展開が続いた。
4分、韓国が自陣22メートルでノットリリースの反則を犯す。香港はこのチャンスを逃さなかった。ジェミー・フードがポスト右へ仕留め、先制。コンバージョンキックも決まり、香港が7点リードした。
前半終了間際、韓国は日野所属の鄭演植(チョン・ヨンシク)が右ライン際を快走も、トライ目前でタックルを受け、タッチラインを越えてノートライに。
後半、やや韓国にとり重苦しい雰囲気が。しかし、香港がゴール前に迫るもブレークダウンでしのぎ、ピンチを脱出した。そして4分すぎ、韓国はボールをつなぎ、香港陣内10メートルで受けた主将、朴ワンヨンがステップを切り中央へトライ。自らゴールキックを決めて7-7にした。
お互い譲らず、韓国にとっては準決勝に続き5分間のサドンデスへ。香港が攻める、韓国が守る。そして、ようやくボールを手にした韓国、NTTコミュニケーションに今季加入した張容興(チャン・ヨンフン)に渡った。ヨンシクとともに韋駄天コンビと呼ばれる男は見事に走り切り、インゴール右中間へトライ。東京オリンピック切符獲得を決めた。
「トライを取れたのはたまたまです。オリンピックに行きたい。日本と戦いたい」と殊勲の張容興。朴主将は「選手全員が東京オリンピックに行きたい気持ちを持って練習、努力した」と笑顔だ。
長く韓国ラグビー低迷期を知る徐天吾(ソ・チョンオ)監督は涙。「選手たちがよくやってくれた」。チームを支えたのはホンダのSHとして活躍した梁永勲(ヤン・ヨンフン)コーチ。今回、流経大からチャールズ・ロウ氏を臨時コーチに迎え、最先端のセブンズ理論を頭と体に覚え込ませた。2人のコーチも涙。梁コーチは「これからの準備が大事です。来年までにセブンズ代表を鍛える時間を作るように協会と話していかないと」と話した。