女子 2019.11.17

サクラフィフティーンが欧州遠征で奮闘 世界ランク6位の女子イタリア代表と引き分け

[ 編集部 ]
サクラフィフティーンが欧州遠征で奮闘 世界ランク6位の女子イタリア代表と引き分け
試合前、イタリアの主将と握手する日本の南早紀主将(Photo: Federazione Italiana Rugby Facebook)


 2021年のラグビーワールドカップ(女子)へ向けた強化の一環としてヨーロッパに遠征している女子日本代表(愛称:サクラフィフティーン/世界ランキング16位)が現地時間11月16日、イタリアのラクイラで女子イタリア代表と対戦し、17-17で引き分けた。3度目の挑戦で初勝利とはならなかったが、世界ランキング6位の強豪相手に互角の戦いを繰り広げ、自信をつけるテストマッチとなった。

 サクラフィフティーンのレスリー・マッケンジー ヘッドコーチは、「今日の選手たちの奮闘を嬉しく思います。そして試合のリズムが、今週チームで話したディフェンスへのコミットメントだけでなく、ボールを持った時の積極的な判断を表していました。イタリアは今年のシックスネーションズでもいいプレーをしており、私たちもシャープになる必要がある試合であることはわかっていました」とコメント。
 FWの佐藤優奈、谷口琴美、BKの小林花奈子、平山愛、大塚朱紗が初キャップを獲得し、全員のプレーを高く評価した指揮官だが、そのなかでも背番号1をつけたPR加藤幸子の名前を挙げ「ディフェンスで私たちを象徴してくれており、早い段階でトーンを決めてくれました」と称えた。そして、ワールドカップ2019で日本中を熱狂させた男子日本代表からも活力を得たようで、「僭越(せんえつ)ながら、ワールドカップで刺激を与え続けてくれた男子日本代表“ブレイブブロッサムズ”に御礼を申し上げたいと思います。女子日本代表の選手たちに控えめになる必要はないという気持ちを植え付けさせてくれました」 と述べた。

 右PRの南早紀キャプテンは、「今回の試合は、ディフェンスにフォーカスしていました。前半から出足の良いディフェンスで、プレッシャーをかけることができました。しかし、アタックにおいて取り切る場面でスコアすることができませんでした。勝利することができず悔しさも残りますが、1週間後のスコットランド戦に向けて修正していきたいと思います」とコメントした。

 サクラフィフティーンは月曜日にスコットランドに移動し、現地時間24日にグラスゴーで女子スコットランド代表(世界ランク11位)と初対戦する。

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