日本代表ジョセフHCは選手の奮闘称える。「チームのため、この国のために全力注いでくれた」
自国開催のラグビーワールドカップで快進撃を続けた日本代表は、南アフリカ代表との準々決勝に3-26で敗れ、戦いを終えた。史上初のベスト8に導いたジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「この日本チームに敬意を表したい。素晴らしいグループだ。そしてファンに感謝したい。私たちが振り返るとファンがいた。ありがとう。応援が力になった。国を挙げてのサポートなしには、ここまでたどり着けなかった」と語った。
10月20日に満員の東京スタジアムで、ワールドカップ優勝2回を誇る強豪相手に歴史的なビッグチャレンジ。前半は3-5と競ったが、フィジカルを強みとする南ア代表にモール、セットピースなどでプレッシャーをかけられ、徐々に点差は広がった。
「ハーフタイム後にノックオンし、いいスタートが切れなかった。南アフリカはそこに入り込んできた。こちらが勢いを持つこともプレッシャーをかけることもできたが、ものにすることができなかった。勝機に結びつけられなかった。ラグビーではスピードをまずこちらが作らないといけない。セットプレーでもミスをしたし、南アフリカは強かったと思う。オープンなスペースを作りディフェンスも強かった」(日本代表ジョセフ ヘッドコーチ)
後半早々に司令塔の田村優とプロップの稲垣啓太を代えた理由については、「田村は肋骨が折れた可能性があったので、ハーフタイムでしっかり確認しないといけなかった。稲垣はかなりぶつかって、ハムストリングで心配があった」と明かした。
タフな試合となったが、決してあきらめなかった選手たちを称えた指揮官。チームの成長について訊かれると、「メンタリティーが変わった。信念と自信ができた。自分たちがやっていることにいかなる状態でも自信を持つことができた。ヘッドコーチとして何ができるかというと、選手に信じてもらうこと。仲間を信じるようにすることが私の仕事で、これを続けていけばいい」と話した。
国全体でサポートしてくれたことに感謝する。そして、「チームのために、この国のために全力を注いでくれた選手たちを誇りに思う」と語った日本代表ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ。「まずはこの(ワールドカップ8強入りの)達成を味わいたい。多くの人たちのたゆみない努力が私たちを結びつけてくれた」
日本ラグビーの将来についてはこうコメントした。
「日本ラグビーは本当にいい位置にいる。経験のある選手もいるしトーナメントの経験もできた。日本では育成が進んでおり、若い選手が将来を担う」