ワールドカップ 2019.10.12

メンバー外の献身に感謝のPR稲垣啓太。「木津と組むのがいちばんしんどい」

[ 森本優子 ]
メンバー外の献身に感謝のPR稲垣啓太。「木津と組むのがいちばんしんどい」
試合前日、大雨の中でおこなわれたキャプテンズランで走る稲垣啓太。(撮影/松本かおり)



 スコットランド戦を翌日に控えた日本代表は10月12日午前、都内でキャプテンズランを実施した。台風19号の影響により、予定より30分繰り上げて始まった練習は、ウォーミングアップの15分が報道陣に公開された。

 台風の影響で足元や強風など、通常とは異なる状況が想定されるが、11日の会見でPR稲垣啓太は「芝が濡れていたりするので、ポイントの長さの違うスパイクを2~3足用意するが、通常やっていることなので、特別に準備することはない」。大一番も普段通りの準備で臨む。

 スコットランドのスクラムについて尋ねられると「詳細は言えないが、スクラムについては全員が自信を持っている。試合中、いいスクラムも悪いスクラムもあるが、80分間をどうやっていい方向に持っていけるか」とした。

 大会が始まって日にちが経つにつれて会見に出席した選手の口から、試合に出ない選手たちの献身と、彼らに対する感謝の気持ちが語られることが増えた。
 これまで試合前の練習ではFWのメンバー外が、仮想敵として相手を研究。アイルランドやサモアの組むスクラムで、試合に出るメンバーの相手をしてきた。同様の感謝は不動の1番の口からも出た。

「メンバー外の選手に感謝を伝えたい。僕がいまスクラムを組む相手は木津(悠輔)ですが、どんどん強くなっている。彼と組むのがいちばんしんどい。スクラムだけでなく、ラインアウトも相手の動きを研究して相手をしてくれる」

 これまでの3勝は「ONE TEAM」で挙げたものだ。スコットランド戦も台風の影響が心配されるが、「全員、この試合に賭けているのが伝わる。試合を待ち望んでいる」と稲垣。

 日本代表はキャプテンズランを終えた後、横浜に移動。スコットランド戦に備える。


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