戦わずに先へ進むのは「男らしくない」。WTBレメキ、打倒スコットランドに自信。
いつも発言はガキ大将風。この人らしい発言だった。
10月8日の記者会見に登場した日本代表のWTBレメキ ロマノ ラヴァだ。10月5日におこなわれたサモア戦でのボールキャリー数=15はチーム最多で、ランメーターは96メートル。効果的な働きでプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。今回のワールドカップでは、まだトライは決めていないが、3試合連続先発中だ。
その男が言った。
「10月13日に予定されているスコットランド戦が台風の接近により、開催が危ぶまれているが」との質問が出た時だった。
「バックスとしては雨は嫌だね。スクラムやモールばかりになるから。雨で試合がなくなるのは男らしくない。勝負して、絶対に勝ちたい」
強気の発言をしながらも、「スコットランドのバックスはスキルが高いし、速い。コンタクトするより、フットワークも使ってくる。特に9番(グレイグ・レイドロー)、10番(フィン・ラッセル)、15番(スチュワート・ホッグ)はワールドクラスです」と相手を警戒する。
この日は午前9時から決戦に向けたトレーニングを実施。「次の試合(スコットランド戦)で使うサインプレーを確認し、その中での自分の役割を理解した」と話し、チームが今大会4勝目に向けて動き出していることを伝えた。
サモア戦前に子どもたちと約束したトライ奪取は実現できなかった。そのかわりに、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれて受け取ったトロフィーをプレゼント。ただ、次こそはインゴールに入りたい。「ノートライはつまらないから頑張ります」と話す。
海外メディアから「日本はまだジャイアントキラーなのか、すでにトップチームの仲間入りを果たしたか」と問われて答えた。
「日本は良くなってはいる。(将来的には)オールブラックスやオーストラリア、ヨーロッパのチームのような地位にいられるはずだが、まだそこまでは到達していない。上昇中であることは今週末の試合で分かる。これまでは何試合かいい勝ちを収めても、トップ4チームと対戦すると簡単にやられていた。(いまもそうなのかは)時が来れば分かる。正しい方向に進んでいると思う」
自身のトライでそれを証明したい。