ロブ・ペニーがシーズン途中で織機ヘッドコーチ退任… ワラターズ指揮官就任決定
トップリーグ再昇格を豊田自動織機シャトルズのヘッドコーチに今春就任し、「シャトルズを最高レベルに持っていく」と力強く語っていたロブ・ペニー氏だが、11月(トップチャレンジリーグ第2節)をもって退任し、スーパーラグビーのオーストラリアチームであるワラターズの指揮官に就任することが決まった。10月2日、両チームが公式発表した。ワラターズとは2020シーズンからの3年契約となる。
母国ニュージーランドの最高峰大会でカンタベリーを4度優勝に導き、アイルランドのマンスターでヘッドコーチを務めた2013-14シーズンに欧州3大リーグのひとつであるプロ12(現 プロ14)の年間最優秀コーチに選ばれた世界的な指導者。2014年から5シーズンはNTTコミュニケーションズシャイニングアークスで指揮を執り、プレーオフ進出争いができるチームに育てた手腕は高く評価されていた。
知将を失うことになった豊田自動織機シャトルズは、「ロブ・ペニー氏は卓越した指導力でチームの指導・育成に全力を注ぎ、チームの成長に大きく貢献しています。一方、ワラターズのヘッドコーチ就任は、ロブ・ペニー氏にとって素晴らしいチャレンジでありますので、シーズン途中での退任は誠に残念ではありますが、温かく送り出す判断をいたしました。シャトルズとしましては、今までチームに尽力いただいたことに感謝するとともに、ワラターズでの活躍を心から願っております」とコメントした。
後任のヘッドコーチには、現在アシスタントコーチの徳野洋一氏が就任し、ペニー氏は引き続きアドバイザーとしてシャトルズのサポートをしていくという。
大きな決断をした本人は、「この決断には悲しみと楽しみの2つの気持ちがあります。悲しみは、シャトルズをエキサイティングなチームにするために今シーズンから指導を始めましたが、まだ成長途中の段階でシャトルズから離れてしまうことです。楽しみは、ワラターズという多くの可能性を秘めている世界トップレベルのチームを指導できる機会を得たことです」と胸の内を明かす。
シャトルズでは楽しい時間を過ごせたとのことで、会社、シャトルズの選手・スタッフ、そしてサポーターに感謝の気持ちを述べ、次のようにコメントしている。
「私は、これからシャトルズがすばらしいコーチングスタッフの下でチームがさらに進歩していくことを確信して次のステージに進んでいきます。そして、シャトルズがハードワークし、トップチャレンジリーグで優勝することを期待しています。そのためには、みなさんのサポートが不可欠です。これからもシャトルズの応援よろしくお願いいたします」