ワールドカップ 2019.09.19

「緊張」認めます。日本代表の流大、W杯日本大会初戦へ「責任を感じています」。

[ 向 風見也 ]
「緊張」認めます。日本代表の流大、W杯日本大会初戦へ「責任を感じています」。
ロシアとのW杯開幕戦前日、キャプテンズランで最終調整する日本代表の流大(Photo: Getty Images)

 ラグビー日本代表は9月20日、東京スタジアムでワールドカップ日本大会の開幕戦に挑む。現体制下ではリーダー陣の1人として活動してきた27歳の流大は、先発のSHとして初めてのワールドカップを経験する。

 19日は試合会場での前日練習を終え、各国メディアの集まる部屋で会見。同時通訳用のイヤホンをつけ、「まず、すごく責任を感じています」と話した。

「開幕戦というプレッシャーのかかるゲームに出場するということには、チームの期待、日本の皆さんの期待がかかっている。責任を持ってプレーしたいです。当日は僕も緊張すると思うんですけど、それぞれの選手をつないでいくようなコミュニケーションを取ってゲームをコントロールしていきたいです」

 一方でこうも言った。

「日本でワールドカップが開催されると決まってからここに目標を置いて努力をしてきたので、わくわくしています。早く試合がしたいです」

 身長166センチ、体重71キロ。冷静さと防御の裏へ放つキックを長所とし、2017年に日本代表デビュー。荒尾高校、帝京大学、サントリー、サンウルブズと所属先で主将を任されるリーダーシップも、高く評価されてきた。そんななか本人が意識するのが、会見冒頭で伝えた「コミュニケーション」だという。

 多くの観客がいる会場でも、流が「ディシプリン!」「ボディランゲージ!」などと周りを鼓舞する声は響き渡る。注目の一戦を前に、本人は改めて宣言した。

「このチームのリーダーの1人として引っ張ってきました。チームがどうすればうまくいくかを考えたなか、皆にエナジーを与えること、コミュニケーションを取り続けること、プレーで引っ張っていくことを(意識している)」

 対するロシア代表は、フィジカリティに活路を見出すダークホース。ゲームを動かす位置の流は、相手の土俵に乗らぬよう「スローペースではなく速い展開にすることを意識したいです」とも語る。出席者の顔を見渡し、こうも述べた。

「最高の舞台だと思っています。ファンの方もたくさん来られると思いますし、今日も本当に多くのメディアの人に来ていただいて、注目されるなかでの試合。緊張はしますけど、夢の舞台なので楽しんで、自信を持ってやりたいです」

 試合は19時45分、キックオフ。

PICK UP