ワールドカップ
2019.08.30
ジェイミーHCの選考プロセス
ワールドカップ日本代表メンバー発表会見(8月29日)より
「まずアタアタについて。今、アウトサイドバックス(WTB、FB)は優秀な選手が揃っている。ただし、アタアタには彼らにないサイズとパワーがある(185センチ、114キロ)。PNC(今夏のパシフィック・ネーションズカップ)で出場機会を与えなかったのは(招集しなかった)、チーム全体の育成を優先した結果だった。彼はまだ若く、成長の必要もある」(ジョセフHC)
HO北出は31人中唯一、ノンキャップでの選出。アタアタと同じく、直前のPNCにも招集されていない。専門職のHOで、いわば「後のない」立ち位置にあたる3人目の役割を、果たせる力があると見込まれた。
「(北出と第3のHOを競合することになった)堀越(康介)については、リスペクトすべき選手で、コーチ陣も評価は高かった。サントリーではPRとして起用されたが、我々はHOとして見ていた。課題になったのはラインアウトでのスキル。PNCも通して指導してきたが…。スローイングなどで、プレッシャーのかかった場面でスキルを発揮できるのは北出だと判断した」(ジョセフHC)
今回選んだメンバー31人、全員に共通した強みは何かと問われたジョセフHCは、ゲーム理解とアンストラクチャーでのプレーに触れた。
「今回の選考は、大会中に替えのきかないメンバーなので、これまでの大会や単発のテストマッチなどとは選び方が多少違った。まずは各自の役割が重要なことはもちろん、FWでも、いざというときBKもこなせる選手、BKにおいても、違うポジションをカバーできる選手。今回の選考にはそういう要素もあった。いずれにしてもこのメンバーが優れているのは、チームの戦い方、意図を理解して実践できること」(ジョセフHC)