コラム 2019.08.01
【コラム】ブームに思う。私は、いっそ気持ちよく調子に乗るね。

【コラム】ブームに思う。私は、いっそ気持ちよく調子に乗るね。

[ 成見宏樹 ]

 とりわけWEBマガジン「楕円球LOVE!」には作り手の情熱を感じる。

「欅坂46がラガーシャツに着替えたら」を筆頭に、瀧藤賢一のショートムービー「Rの男」、「100人のラガーシャツ」などなど、多彩な企画ラインアップ。楕円球LOVE![にわかファン限定 ラグビー応援WEB MAGAZINE]は、訪ねるとずっと居続けてしまうコンテンツでいっぱいだ。

 それもそのはず、編集長は集英社で「メンズノンノ(MEN’S NON-NO)」や「ウオモ(UOMO)」などの編集長を歴任した日高麻子氏(取締役でもある!)だ。

 6月14日の大会100日前に創刊、約100人のメディアを集めてお披露目イベントも開かれた。

 かつてJリーグやBリーグ選手を(ファッション誌の!)表紙に起用したこともある日高さんは、楕円球LOVE!の目指すところをこう話した。

「日本中のにわかラグビーファンたちがワールドカップの開幕を待ちわびるようになってほしい。『ラグビーがあるから、今日は会社休もう』『早く帰ってラグビー観よう』と言えるくらいのことになれば」

 そして印象的だったのは、ファッション誌づくりのプロが示した成功の指標である。

「世の中に流通するラグビージャージーの絶対量を増やしたい」

 スポーツとファッションは、若者にとって親和性のきわめて高いジャンルであるはずーーと日高さん。ラグビージャージーは、このサイト内のあちこちで語られているように、興味深く可能性のあるアイテムなのだそうだ。

 このワールドカップを機に、街なかでもっと頻繁にラグビージャージーを目にするようになったらいい。それが日高さんのゴールのイメージの一つだ。

 リアクションではなく、アクションとして多くのメディアがラグビーに関わる今、それは多くのクリエイターが、ラグビーにまつわる仕事をしている特別な期間だ。

 ラグビーの中の人が、そこへどう関わるかはとても大切だ。大会後も彼らがさらにラグビーに関わり続けてくれるかどうか、僕らの所作や態度にかかっている。そこで今までになかった視点ややり方に接して、違いに刺激しあっていけたら、ラグビーはもっとリッチなスポーツになる。

 お前誰だよ。

 素人が何いってんだよ。

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