日本代表 2019.07.25

W杯前哨戦、難敵フィジーに挑むジャパン。福岡、姫野、ラブスカフニなどが意気込み語る。

[ 編集部 ]
W杯前哨戦、難敵フィジーに挑むジャパン。福岡、姫野、ラブスカフニなどが意気込み語る。
フィジー戦へ向け会見をおこなった姫野和樹(左)と福岡堅樹(撮影:BBM)

 ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ率いる日本代表が、ワールドカップイヤーの最初のテストマッチに臨む。7月27日に岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでおこなわれる試合のチケットは、前売りで完売となった。対戦相手は、世界ランキング9位のフィジー代表。「フライング・フィジアンズ」の愛称で知られる男たちは2週間前、ラグビー大国ニュージーランドのマオリ代表“マオリ・オールブラックス”を62年ぶりに破った強敵だ。世界ランク11位の日本にとって、過去3勝14敗と苦手にしている相手だが、目標のワールドカップ8強入りへ向けて自信をつけるためにも、ビッグチャレンジで好スタートを切りたい。

 背番号11をつける福岡堅樹は25日におこなわれた会見で、「フィジーは誰であろうとデカくて速い。しっかり勢いを止められるかがポイント。相手はいいランナーがそろっている。WTBとして、外から見えるポジションとして、ディフェンスにフォーカスしたい」と語った。

松島幸太朗(左)と松田力也(撮影:BBM)

 右WTBで先発する松島幸太朗はトライゲッターとしての役割を意識する。ジョセフジャパンではこれまでFBでプレーすることが多く、CTBとしても魅力的なユーティリティBKだが、「今度の試合はWTBなので、トライをとりきることにこだわる」と意気込む。

 フィジー代表は昨年11月にパリでフランス代表から初金星を挙げており、エキサイティングなBKだけでなく、FWも充実しているといわれる。
 背番号6で先発する姫野和樹は、フィジー代表とぶつかるのは初めてであり、攻守とも奮闘を誓った。「自分の強みはボールキャリー。ボールを持ったら必ず前に出る。宮崎(合宿)では結構ディフェンスもやったので、どれだけディフェンスで成長したかも出したい」

堀江翔太(左)とヴァル アサエリ愛(撮影:BBM)

 FW戦はスクラムも重要なポイントとなるが、ルール改正があったばかりで、うまく機能できているかが気になるところ。HO堀江翔太は、「今のところ(有利不利)どちらともいえない。初めての試合なので、やりながらアジャストしていきたい」とコメントした。
 背番号3をつけるPRヴァル アサエリ愛は、「テストマッチで先発するのは初めて。楽しみ。相手はフィジカルが強いけど、宮崎でこれまでで一番トレーニングしたので問題ない」と自信を持つ。

 ジョセフ ヘッドコーチは、「ワールドカップに向けて準備万端であることを知らしめる試合」とし、リザーブに入るPRの三浦昌悟、木津悠輔など若手については、「テストマッチのプレッシャーにどう応えるかを見たい」と話した。
 恥骨炎に苦しんだ主将のFL/NO8リーチ マイケルは、まだ100%の状態ではないとのことで、指揮官は7か月ぶりの実戦復帰に燃えるリーチをベンチに座らせ、「キャリアも長くて経験も豊富」なピーター“ラピース”・ラブスカフニにゲームキャプテンを任せた。

 この試合が日本代表デビューとなる南アフリカ出身のFLラブスカフニは、「日本を代表してプレーできるのは光栄。国歌を聞いたら、また新たな感慨がこみ上げると思う。ゲームキャプテンとして、どんな状況でも落ち着いて全員ベストを出せる状況に持っていきたい」と決意を語った。

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