国内 2019.06.06

帝京大に新しいタックラー。山添圭祐は「コンタクトレベルをもっと上げたい」。

[ 向 風見也 ]
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帝京大に新しいタックラー。山添圭祐は「コンタクトレベルをもっと上げたい」。
関東大学春季大会の慶應義塾大戦でタックルに行く赤いジャージーの山添圭祐(撮影:大泉謙也)

 ピンチを迎えても、山添圭祐は淡々と責務を全うした。

 身長177センチ、体重97キロの身体を相手の下半身へ突き刺す。向こうが倒れたのとほぼ同時に起き上がり、次なる防御網の然るべき位置に入る。

「リロード(起立)して、すぐに(防御網を)整える」

 6月2日、千葉・中台運動公園陸上競技場。一昨季まで大学選手権で9連覇した帝京大の背番号7をつけていた。前年度に22年ぶり13度目の日本一となった明大を向こうに持ち味を発揮したが、結局は前半で交代。試合は17-35で敗れた。メンバーチェンジの理由は故障ではなかったようで、もっとプレーしたかったと悔やんだ。

 それまで参戦した関東大学春季大会の試合を踏まえ、ディフェンディングチャンピオンの凄みを語った。

「(明大は)コンタクトの強い印象がありました。相手の走り込んでくるプレーに対してのディフェンスで、身体をぶつけた時に(それまでと)違う感触がありました」

 昨季の全国高校ラグビー大会には、長崎北陽台の主将として出場。献身的な防御を披露し、公立校で唯一の8強入りを果たした。この春からは「高いレベルで挑戦したかった」と、指折りの強豪である帝京大へ加わる。早速、1軍入りしたが、周囲のラグビーへの意識や状況把握力には舌を巻いているという。

「(帝京大入りは)。実際に入ってみると一人ひとりのレベルも高い。まだ2か月ほどしか経っていませんが、成長できる場だと感じました。密なコミュニケーションが要求されていて、(話す内容が)具体的」

 厳しさを感じるのは、今季から加わった元サントリーの元申騎コーチの指導。肉弾戦での真っ向勝負と球際でのしぶとさが求められているようで、今後はもともとの強みをさらに磨き上げられそうだ。

「上のチームでプレーし続けるのが目標です。しっかり身体を作って、コンタクトレベルをもっと上げていきたいです」

 帝京大は8日、滋賀・皇子山陸上競技場で立命館大との招待試合を実施。16日には東京・帝京大百草グラウンドで、早大と春季大会最終戦をおこなう。

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