トニー・ブラウンがサンウルブズ指揮官退任へ 来季は古巣ハイランダーズに復帰
サンウルブズのヘッドコーチであるニュージーランド出身のトニー・ブラウン氏(44歳)が今季かぎりで同チームを退団し、古巣のハイランダーズに復帰することが明らかになった。ハイランダーズが5月30日、2020年のコーチングスタッフにブラウン氏が加わると発表した。
2019シーズン、サンウルブズの新ヘッドコーチに就任したブラウン氏だが、2016年から日本代表のアタックコーチも務めており、現在は、今年秋に日本で開催されるワールドカップへ向け日本代表の活動準備に入っているためサンウルブズを離れ、サンウルブズの今季残り試合はアシスタントコーチのスコット・ハンセン氏がヘッドコーチ代行を務めることになっている。
ブラウン氏は選手時代、1996年から2004年にかけてハイランダーズに在籍し、南アフリカ(シャークス、ストーマーズ)や日本(三洋電機ワイルドナイツ=パナソニック ワイルドナイツ)でのプレーをはさみ、2011年にもハイランダーズのSOとして活躍。指導者となってからは、2013年から4季ハイランダーズのアシスタントコーチを務めて2015年のスーパーラグビー初優勝に貢献し、2017年にはヘッドコーチを任されプレーオフに導いた。
ブラウン氏は古巣復帰について、「多くの人が知っているように、ハイランダーズは私にとって非常に特別なチーム。再び携われるという素晴らしい機会を受け、断ることはできない」とコメント。ハイランダーズでの役職は未定だが、3年契約の最終年を迎えるアーロン・メイジャー ヘッドコーチのもとでアシスタントコーチを務めると見られている。
FBベン・スミスやWTBワイサケ・ナホロなど長年チームをけん引してきたスター選手が今季かぎりで退団する一方、SHアーロン・スミスなどコアメンバー数人とは契約延長に成功しているハイランダーズ。ブラウン氏は「指導するには最高のチーム。選手たちは前向きにプレーしており、来年はエキサイティングな新しいタレントも入ってくるので、次のレベルに引き上げる手助けができると思う」と抱負を述べた。
一方、日本チームのサンウルブズは2020年シーズンを最後にスーパーラグビーから除外されることが決まっている。