ウルフパックでの強化試合は「10点満点中7点」 W杯へ向けジョセフHC競争激化を歓迎
今年秋のラグビーワールドカップを見据える日本代表のトレーニングスコッドは5月17日、特別チームのウルフパックとして戦う強化試合の最終戦をオーストラリアのメルボルン・AAMIパークでおこない、レベルズ(スーパーラグビー参戦クラブ)のBチーム相手に39-12で勝った。
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチはレベルズB戦について、「試合内容としてはかなり荒れた試合だった。そしてアグレッシブではない感じがした。ブランビーズB戦(5月12日)でせっかく良いパフォーマンスができていたにもかかわらず、フィジカルの強いレベルズBに対して、ウルフパックは本来の試合運びをすることができなかった。ただ、良いトライがとれたと思うし、もう少し精度が高く、緻密なプレーができていればもっとトライが量産できたと思う。ラグビーの持つ難しさでもある」と振り返った。
ウルフパックとしては6試合戦い、5勝1敗。指揮官は次のように総括した。
「点数をつけるとしたら10点満点中7点。ワールドカップトレーニングスコッドには怪我人もおり、またサンウルブズでプレーしている選手もいる。何名かが不在の中でも新しい選手たちを育成することができた。今日の試合では、若い木津(悠輔)がタイトヘッドプロップとして非常に良いパフォーマンスをしてくれたことが収穫だ。ここにきて、各ポジションの層の厚さをもたらすことができ、ポジション争いも激化しているのは良いことだ」
大黒柱のFL/NO8リーチ マイケルが恥骨の炎症で別調整が続いているなか、レベルズB戦でゲームキャプテンを務めたNO8姫野和樹は、「満足はしていないし、これで完成だとは思っていないので、次の宮崎合宿ではこの2回の遠征を糧にしてここからもう一度しっかりチーム作りをしたい。次におこなわれるパシフィック・ネーションズカップに向けても良い6試合だったし、ワールドカップに向けても、たいへん良い期間だったと思う。個人的には、リーダーとしてしっかりレフリーと会話するためにももっと英語を勉強しないといけないし、将来リーダー、キャプテンとしてやっていきたいと思っているのでそれも意識していきたい」とコメントした。