コラム 2019.05.09
【ラグリパWest】校長はラグビーでできている。 津山憲司(東海大学付属福岡高)

【ラグリパWest】校長はラグビーでできている。 津山憲司(東海大学付属福岡高)

[ 鎮 勝也 ]
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 津山は土井と日本一チームを作り上げた経験がある。ノウハウが染みついている。
 吉瀬とは持っているものこそ違えども、同じように東福岡へのアレルギーはない。

 津山が仰星に国語科教員として赴任したのは1988年。土井がこの新設校にラグビー部を作ったのはその4年前。関西大でフランカーとしてならした津山は補佐役になる。

 津山が来て4年後、全国大会に初出場する。72回大会では8強に進出した。
 79回大会で初めて頂点に立つ。決勝は埼工大深谷(現正智深谷)に31−7。主将はフランカーの湯浅大智。仰星現監督だ。エースは1年生ウイングの正面健司(近鉄)だった。

 86回大会では、東福岡を19−5で降し、2度目の戴冠を果たす。当時はロック、東海大でフッカーに転じる木津武士(日野)、スタンドオフには山中亮平(神戸製鋼)という後年日本代表になる3年生を擁していた。

 津山は相模で過ごした2年を除き、仰星での21年を下地に、小倉と博多のほぼ中間、宗像で創部する。
 そして、土井の描写通りの動きをする。

 東福岡を上回るため、40人収容のラグビー部寮を作った。2年前から東海大との7年計画によるトンガ人留学生の受け入れも始める。3年生センターのポロメア・フィナウは180センチ、98キロの体を生かした突破力で、すでに高校日本代表に選ばれている。

 人工芝グラウンドは平日週3日、地元のトップリーグチーム・サニックスが所有するものを使わせてもらっている。普及・宣伝担当のチーフをつとめる向井清一は仰星時代の教え子だ。そのような縁も有利に働く。


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