新しいトップリーグは毎年1月~5月、8チーム×3部。2022年開幕。
2031年シーズンの年間観客動員数の目標は200万人。そんな構想が頭の中にある。
4月25日、トップリーグの未来図についてのブリーフィングが報道陣に向けておこなわれ、2021年度シーズン以降の新たな形が見えてきた。
新しい形のトップリーグは、2022年の1月開幕を予定している。同年から毎年、1月から5月を基本的なシーズンにする。
寒い中で開幕し、暖かくなった頃にレギュラーシーズンを終える。これまで日本のラグビーシーズンと言われてきた秋にはトップリーグはおこなわれない。
このスケジュールは、現在ワールドラグビーが推しすすめようとしている『ネーションズ チャンピオンシップ』のカレンダーに合わせたものだ。
同チャンピオンシップが実現したなら、日本代表の活動は7月から11月が予想される。その時期を避けてトップリーグをおこなう。
現在のトップリーグ+トップチャレンジリーグのチーム数を合わせた24チームを実力別に3つに分け、それぞれのグループ内でホーム&アウェー形式で戦う。
それぞれのチームがホームスタジアムを持つのが理想的も、各チームの所在地などを考えれば簡単にはいかない。ワールドカップ開催により整備される各スタジアムを有効活用しながら、ホームタウン(地域)に根ざした活動を続けていくイメージだ。
海外リーグ、チームとの試合も、カップ戦などを通して増やす考えがある。
これまでは日本ラグビー協会の委員会がリーグの運営をおこなっていたが、一般社団法人での運営となる。ただし、各チームがプロ化するわけではない。『企業チーム』の色は残す。
ブリーフィングで対応した日本ラグビー協会の河野一郎副会長は、新形式開始から10年をメドに年間200万人の観客動員を実現し、「100億円ほどのビジネスにしたい」と話した。
また、新しくトップリーグチェアマン代行となった太田治氏(トップリーグ委員長)は、「レベルの高い、競った試合を増やすことで、競争力と集客力を高めたい」。今回の案について意見を出し合って、8月中旬あたりまでに『ネクスト』の概要を固めるつもりだ。