NZ代表マッケンジー離脱でサンウルブズのパーカーに熱視線? W杯へ、カーター復帰望む声も
今年のワールドカップでオールブラックスの10番として有力視されているのは、ワールドラグビー年間最優秀選手賞に2回選ばれたことがあるボーデン・バレットで、マッケンジーが負傷離脱したいま、スーパーラグビー3連覇を狙うクルセイダーズのSOリッチー・モウンガが2番手と見られている。
オールブラックスは2011年の自国開催ワールドカップで負傷者が相次ぎ、追加招集の2人を含め4人のSOを必要としたが、今回、バックアップメンバーとして招集を期待する声が多いもうひとりは、黒衣を着て112キャップを重ねたレジェンド、ダン・カーターだ。
現在はパーカーと同じく神戸製鋼の選手であるカーターは、今年4月に首の手術を受けリハビリ中で、フルコンタクトができるのは10月からと見られている。しかし、ニュージーランド・ヘラルド紙が読者に「誰をオールブラックスの3番手SOにすべきか?」アンケートをとったところ、カーターが最多得票(25%)で、2位がブルーズのオーテレ・ブラック(18%)だったという(パーカーはリストに入っていない)。
昨季トップリーグでMVPに輝いたカーターは37歳になったいまもワールドクラスだが、連覇を果たした2015年のワールドカップを最後にオールブラックスから引退しており、首の手術を終えたばかりで代表復帰の可能性は低いが、ファンの人気は依然高い。
そのほか、50キャップを持つ30歳のアーロン・クルーデンが現在プレーしているフランスから帰国し、スーパーラグビー終盤に、ダミアン・マッケンジーを失った古巣チーフスに加わるのではないかという噂が立ったが、同クラブのコリン・クーパー ヘッドコーチは獲得を否定。それに、クルーデンは現所属のモンペリエで不調が続いており、もし帰国してもオールブラックス復帰の道は簡単ではない。
オールブラックスのスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチとセレクターたちがワールドカップに連れて行くSOは2人だろうと予想する声もあり、SOをカバーできるユーティリティBKのジョーディー・バレット(ハリケーンズ。ボーデンの弟)などは貴重な選手といえる。
また、必要なのは3番手SOではなく、アウトサイドバックをカバーできるFBだという声もあり(マッケンジーはエキサイティングなFBでもある)、2017年にオールブラックスで3キャップを獲得し、クルセイダーズでは背番号15をつけ12番でもプレー可能なデイヴィッド・ハヴィリも候補選手のひとりとして注目されている。