セブンズ 2019.04.14

日本は最下位転落でコア残留に黄信号 シンガポールセブンズは南アが優勝

[ 編集部 ]
日本は最下位転落でコア残留に黄信号 シンガポールセブンズは南アが優勝
野口宜裕とトゥキリ ロテがタックルするがケニア選手がオフロードでつなぐ(Photo: Getty Images)

 7人制ラグビーの強豪15チームなどが約半年にわたって競う国際サーキット、「ワールドラグビー セブンズシリーズ」で残留を目指す男子セブンズ日本代表だが、2018-2019シーズンの第8ラウンドであるシンガポール大会は15位タイに終わり、総合ランキングはウェールズに抜かれて降格対象のコアチーム最下位(15位)に順位を下げた。

 大会初日のプールステージはスペインに勝ったものの1勝2敗でベスト8入りを逃し、最終日の4月14日は9位以下のトーナメントに臨んだ日本。チャレンジトロフィー準々決勝でカナダに14-33で屈し、13位以下トーナメントの初戦では残留争いのライバルであるケニアに24-31で競り負け、シンガポール大会は15位タイで1ポイントしか獲得できなかった。日本のシーズン総合獲得ポイントは22となった。

 その一方、総合13位のケニアはシンガポール大会13位で3ポイントを追加し、総合26ポイントとなっている。
 また、先週の香港大会後に最下位に転落していたウェールズは、シンガポール大会で11位タイとなって5ポイントを獲得し、総合25ポイントになった。

 残りは2大会(5月下旬にロンドン大会、6月上旬にパリ大会)。1大会で獲得できる最大は優勝の22ポイントで、ベスト8入りすれば10ポイント以上獲得できるため、苦しい立場になった日本だが順位逆転の可能性はまだある。

 なお、シンガポール大会を制したのは南アフリカ。決勝ではフィジーと対戦し、19点ビハインドから後半に3連続トライを挙げ、試合終了間際にPGを決めて20-19で逆転勝ちした。

 今シリーズの最終総合順位トップ4には2020東京オリンピックの出場権が与えられることになっており、今季2冠目の南ア(総合4位)は総合ポイントを121に伸ばした。5位のイングランド(オリンピックはイギリス代表で参加)とは14ポイント差に広がっている。1位はアメリカ(総合ポイント:145)、2位はフィジー(同142)、3位はニュージーランド(同130)。

シンガポール大会を制し今季2冠目となった南アフリカ(Photo: Getty Images)

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