フィジーが香港セブンズ5連覇! アイルランドはコアチーム初昇格!
香港セブンズを制したのは今年もフィジーだった。1976年からの伝統があり、フェスティバルムードもファンに大人気のプレミアムな7人制ラグビー大会で、5年連続19回目の優勝カップ獲得である。
ワールドラグビーセブンズシリーズ2018-2019の第7ラウンドを兼ねた香港セブンズは、4月5日から3日間おこなわれ、フィジーは最終日のカップトーナメントでアルゼンチンとアメリカに競り勝ち、決勝ではアミニアシ・トゥイマンバらが活躍してフランスを21-7で下した。
フィジーは今季ワールドシリーズ3冠目となり、ニュージーランドを抜いて総合2位に浮上。首位のアメリカとは7ポイント差に詰まり、残り3大会で3季ぶりの総合優勝を狙う。
日本は、ベスト8入りを逃した下位チームが競うチャレンジトロフィートーナメントを勝ち進み、同ファイナルでスコットランドに24-26で逆転負けし10位に終わったが、香港大会で7ポイントを獲得し、今季総合順位はウェールズを抜いて14位に上がった。
15のコアチーム中、最終総合順位が最下位になったチームは降格することになっており、残り3大会で、残留争いは13位のケニア(現在、総合23ポイント)、14位の日本(同21)、15位のウェールズ(同20)に絞られている(各大会の順位によってシリーズ加算ポイントが与えられ、1大会最大は優勝の22ポイント、最少は15位タイの1ポイント)。
そして、来季のコアチーム昇格を決める戦いも香港セブンズで開催され、男子はアイルランドが準決勝でドイツ相手に19-10、決勝では地元ファンの声援を受けた香港に28-7で勝ち、歓喜となった(女子はブラジルが昇格)。
アイルランドのラグビー協会が男子のセブンズプログラムを組んで本格的に強化してきたのは2015年からで、昨年4月の昇格決定大会では準決勝で日本に敗れていたが、その2か月後、招待チームとして参加したワールドシリーズのロンドン大会でアメリカやイングランドなどを破って銅メダルを獲得していた。アイルランドの男子セブンズ代表がコアチームとしてワールドシリーズにフル参戦するのは来季が初めてとなる。その先に見据える目標は、2020東京オリンピックでのメダル獲得だ。