豪州遠征のサンウルブズはレベルズに完敗 2勝6敗で折り返す
2019スーパーラグビーで過去3季以上の成績が期待される日本チームのサンウルブズは、4月6日にメルボルンのAAMIパークでオーストラリア・カンファレンス首位のレベルズと対戦し、15-42で敗れた。サンウルブズにとっては今大会前半最後の試合で、2勝6敗(総勝点10)で折り返すこととなった。
序盤に相手に2トライを許し、追う展開となったサンウルブズ。
流れが傾きかけても、前半だけでラインアウトを5本失敗し、リズムに乗れなかった。
25分にはレベルズのキック&チェイスでプッシャーをかけられ、ボールを処理しようとしたSH茂野海人からFB山中亮平へのパスが乱れ、こぼれ球を確保した相手CTBビリー・ミークスにトライを奪われた。
18点を追うサンウルブズは30分、ゴール前中央のスクラムから左へボールを動かし、WTBセミシ・マシレワが相手WTBジャック・マドックスとの1対1に勝ってコーナーにフィニッシュ。チームは活気を取り戻した。だが、このあとに“事件”が起こる。今季28本すべてのゴールキックを決めていたミスター・パーフェクト、SOヘイデン・パーカーがタッチライン付近からのコンバージョンキックをわずかに外し、スタジアムはどよめいた。
その後、レベルズに点差を広げられ、8-28で折り返したサンウルブズは、後半早々、ハーフウェイ付近のターンオーバーからボールをつなぎ、NO8ツイ ヘンドリックがディフェンダーの背中越しにオフロードパスをWTBマシレワに通し、赤いジャージーの背番号11がしなやかな走りでゴールへ走り切り点差を詰めた。
しかし、サンウルブズがトライを奪ったのはそれが最後。55分(後半15分)にFWがピック&ドライブの連続でゴールに迫り、LOマーク・アボットがインゴールへ突っ込んだが、グラウンディングできず、その後も決定打を欠いた。
不安定なラインアウトは後半も改善されず、61分にはキックをチャージされて失点、68分には相手スローインのラインアウト後にギャップを突かれてSHウィル・ゲニアに約50メートル独走され、完敗となった。
約3週間の海外遠征を終えたサンウルブズは、次節は休みとなり、後半最初の試合は4月19日に東京・秩父宮ラグビー場でハリケーンズ(ニュージーランド)と対戦する。