国内 2019.04.04

春3連覇狙う桐蔭学園が東福岡に大勝! 京都成章、御所実、天理も準決勝進出

[ 編集部 ]
春3連覇狙う桐蔭学園が東福岡に大勝! 京都成章、御所実、天理も準決勝進出
後半のディフェンス修正も勝因となった桐蔭学園(紺ジャージー/撮影:長岡洋幸)

 埼玉・熊谷ラグビー場で開催されている第20回全国高校選抜ラグビー大会は、4月4日に準々決勝がおこなわれ、大会3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)が東福岡から10トライを挙げて67-21と快勝し、ベスト4入りを決めた。そのほか、近畿大会優勝の京都成章、奈良県勢の御所実業と天理も勝って準決勝に進んだ。

 3年ぶりの春制覇を目指した九州王者の東福岡を相手に、桐蔭学園は立ち上がりがよく、キックオフからノーホイッスルのスピーディーな連続攻撃でFL石塚勝己がゴールへ駆け抜け先制した。
 同点とされたあとの前半11分には、敵陣22メートルライン付近でPKを得るとクイックタップから仕掛けて攻め込み、PR床田淳貴がトライ。13分にはWTB秋濱悠太とNO8佐藤健次の好走が続いて追加点を奪った。15分にはキャプテンのSO伊藤大祐がディフェンスを突破し、キックしたボールを自ら確保してチャンスを広げ、CTB渡邉誠人がフィニッシュして26-7とした。

 19点差をつけられた東福岡は、20分にWTB志氣陸王が右外を振り切って約80メートル走り切り、23分にはSO森駿太が軽快なフットワークから抜けてトライを挙げ、5点差に詰めた。

 しかし桐蔭学園は25分、敵陣深くのブレイクダウンでターンオーバーし、SO伊藤が鋭いステップでディフェンダーを翻弄してインゴールに押さえ、流れを変えた。28分にはFWでトライを取り切り、40-21で折り返した。

 後半に入ってしばらくスコアボードは動かなかったが、桐蔭学園は18分にNO8佐藤がゴールラインを割ると、その後3トライを追加し、東福岡には後半得点を許さず、快勝となった。

京都成章の延原秀飛(右)が前半11分に先制トライ(撮影:長岡洋幸)

 準々決勝第2試合と第3試合は近畿勢対決となり、京都成章は関西学院(兵庫)に19-12で勝利。
 FL延原秀飛、SO辻野隼大、NO8村田陣悟がトライを挙げてゲームをリードし、後半24分に7点差に詰められたが、最後まで関西学院にプレッシャーをかけ続けて競り勝った。

後半16分、28分のトライで勝負を決めた御所実(撮影:長岡洋幸)

 第3試合も接戦となり、御所実が東海大学付属大阪仰星を26-14で倒し、近畿大会のリベンジを果たした。
 相手に先制を許した御所実だが、得意のドライビングモールでトライを重ね、2点を追う後半16分にも黒い塊となって前進、背番号7の長船鉄心がハットトリックを達成した。終盤にもモールでゴールに迫り、持ち出したFL長船からオフロードパスをもらったCTB谷中廉がフィニッシュし、勝利を決めた。

天理PR中山律希が俊足を飛ばし、2トライ(撮影:長岡洋幸)

 そして、天理は中部大学春日丘(愛知)を38-17で下し、準決勝進出となった。
 前半10分にラインアウトからのムーブでCTB前川風雅が突破し、WTB真部広誠につなぎ先制した天理。13分にはハーフウェイ中央から抜け出したPR中山律希が軽快にディフェンダーをかわしてダイナミックに走り切り、スタンドを沸かせた。14-7で迎えた後半にも4トライを重ね、春日丘を退けた。

 4月6日におこなわれる準決勝の組み合わせは、御所実×天理、桐蔭学園×京都成章となった。

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