欧州連覇狙うレンスターが準決勝進出 フランス勢対決制したのはトゥールーズ
ラグビーのヨーロッパ最強クラブを決めるチャンピオンズカップは、現地時間3月30日からノックアウトステージが始まり、連覇を狙うレンスターがアルスターとのアイルランド勢対決を制して準決勝進出を決め、トゥールーズ(フランス)、マンスター(アイルランド)、サラセンズ(イングランド)もベスト4入りした。
レンスターは地元ダブリンのアビバスタジアムでアルスターと対戦し、21-18で競り勝った。
アルスターにとっては、2点リードで迎えた44分(後半4分)のWTBジェイコブ・ストックデールのエラーがのちに響いた。アイルランド代表の若きスター選手でもあるストックデールは、敵陣10メートルラインから抜けて次々とディフェンダーを振り切り、インゴールに入ったが、グラウンディング寸前に落球して痛恨のノートライ。すると、助かったレンスターは8分後、NO8ジャック・コナンの突破からWTBアダム・バーンのトライにつながり、逆転した。
その後、アルスターもトライを奪い返して18-18と同点に追いついたものの、中央に近い位置からのコンバージョンをSHジョン・クーニーが外して勝ち越しならず。逆にレンスターは71分、SOロス・バーンがPGを決め、これが決勝点となった。
そのレンスターと4月21日の準決勝で対戦することになったのは、優勝回数最多タイで並ぶトゥールーズだ。
トゥールーズは31日にパリで同じフレンチクラブのラシン92とぶつかり、22-21で接戦を制した。
前半22分にSOザック・ホームズが危険なタックルで一発退場となり、残り58分間を14人で戦うことになったトゥールーズだが、ラシンにイエローカードが2枚出たこともあり大きく崩れず、WTBマクシム・メダール、SHアントワーヌ・デュポンの連続トライなどで奪ったリードを守った。
ラシンは6点を追う73分、敵陣でのラインアウトを相手ジャンパーにカットされたものの、ボールはこぼれ、それを拾ったHOカミーユ・シャが力強い走りでゴール右隅にフィニッシュし、1点差に詰めた。しかし、マクシム・マシュノーのコンバージョンキックは外れ、トゥールーズが歓喜した。
11季ぶりの欧州王者を狙うマンスターは、スコットランドのマレーフィールドでエディンバラと対戦し、17-13で逆転勝ちして14回目の準決勝進出を決めた。
マンスターは3点を追う70分、敵陣22メートルライン内中央から右へすばやくボールを動かし、WTBキース・アールズがコーナーにフィニッシュして逆転。追う側になったエディンバラは試合終了前、約4分間、猛攻を続けたが、マンスターが堅守で耐え、勝利を手にした。
そのマンスターと4月20日の準決勝でぶつかることになったのは、サラセンズ。
プールステージで唯一6戦全勝だったサラセンズは、30日にホームのアリアンツ・パークでグラスゴー(スコットランド)と対戦し、計7トライを挙げて56-27と圧倒した。