国内 2019.03.24

日野で『DOLPHINS×GARDEN』開催。地域に愛されるチームへ「ラグビー×農業」

[ 多羅正崇 ]
日野で『DOLPHINS×GARDEN』開催。地域に愛されるチームへ「ラグビー×農業」
日野市の荻原副市長。左が村田夫人。


 楽しいアイデアが次々に飛び出した。
 試合会場で、日野の野菜を買えるようになったらいいね。応援にきた人が、大根を背負って帰ったり。そうだ、ラグビー教室と収穫体験を組み合わせるのはどうだろう――。
 『ラグビー×農業』にみんながワクワクしていた。

 日野市の地元食材を使ったアスリートフードの試食会イベント『DOLPHINS×GARDEN』(ドルフィンズ×ガーデン)が、3月15日、東京・日野市のコミュニティ施設「七ツ塚ファーマーズセンター」で開催された。
 
 主催者は日野レッドドルフィンズの村田毅主将。そして提供食材を使用した、パフォーマンスを最大化させる食プロフラム「アスリートフード」の献立・調理を担当したのは村田英理子さん。
 人気のアスリートフードマイスターで、村田主将の夫人だ。

 夫婦共演となった試食会イベントには、日野レッドドルフィンズの選手10人、地元生産者、(株)アスリートフードマイスターの関係者らが参加。
 20年以上農業に携わる日野市の荻原弘次副市長も激励に訪れるなど、「食」を通じて市、チーム、生産者らが親睦を深めた。
 
 イベント後、トマトやアスパラガスを生産している遠藤喜夫さんは、さっそくチームに親近感を抱いた様子だった。
「良い仕掛けをして頂きました。コーディネートする人がいないと、やはり接点がありませんから。仲間の畑もたくさんありますし、収穫体験とか、もうそんな話も出ていました」

「いつも畑を通っているところを見ていますけど、ラグビー選手はあのガタイですから、『やあ』なんて言えないですもんね。これまで見ているだけでしたが、身近に感じました。『おらがチーム』という気持ちになりますね」(遠藤さん)

 きっかけは昨年末、地域に愛されるチーム作りを模索していた村田主将が、健康食を通じた地元住民との交流を構想したことだった。
 その後農業に精通する荻原副市長との面会を通じ、村田主将は「日野の農業の素晴らしさ」を知った。

 かつて農業中心の宿場町だった日野は、農産物の直販所が50か所以上あるなど都市農業が発展している。

 興味深い話も聞いた。

「日野市の小学校給食は、25パーセント近くが地場産だそうです。だから食材を作っている日野の生産者の方々には、『日野の子ども達を育てている』という感覚があるそうで、それを聞いて、地元の生産者の方々に、自分たち(日野レッドドルフィンズ)のこともそう思ってもらいたい、と考えました」(村田主将)

 日野の農業を通じて、地域との絆を深められるのではないか。
 そのために、まずレッドドルフィンズの選手は、日野市の誇りである地元食材をよく知らなければならない。
 そして地元食材で身体を作り、日野市民が誇れるような戦いをトップリーグで見せていく。

「お互いに誇りに思える関係を作ることができれば、それは地域の活性化につながると思いました」

日野市や岩手県紫波町の生産者から提供された食材(撮影:村田英理子さん)

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