国内 2019.03.24
日野で『DOLPHINS×GARDEN』開催。地域に愛されるチームへ「ラグビー×農業」

日野で『DOLPHINS×GARDEN』開催。地域に愛されるチームへ「ラグビー×農業」

[ 多羅正崇 ]


 ただ地元食材を食べるにしても、アスリートだから専門の調理をして摂取したい。
 幸運なことに、夫人がその分野の専門家だった。

 ドルフィンズと地元農業のコラボ企画は、英理子夫人を介し、養成講座を提供している(株)アスリートフードマイスターに持ち込まれた。

 同社の安藤由美子取締役は趣旨に賛同し、みずから荻原副市長に積極的に働きかけた。実現した今回の試食会では司会も務めた。
 
 スポーツ選手には大きな力がある。安藤取締役はそう確信している。

「前にイチロー選手が『朝食にカレーを食べている』と言ったら、子ども達の朝食がカレーになったことがありました。スポーツ選手の”食”はそれくらい影響力があるんです。お母さんが『この野菜食べて』と言って嫌がる子どもでも、憧れの選手が『この野菜を食べて強くなった』と言ったら食べるんです」

「日野の選手にも『日野の野菜を食べて勝ったよ』と言ってもらえるようになれたらいいですよね。それは、日野の子ども達の食生活にとって大事なことだと思います」(安藤取締役)

 日野の地元食材を使ったアスリートフードを通じ、関係者みんなが結びついて、お互いに誇りに思える関係を築いていきたい――そんな志のキックオフが、今回の『DOLPHINS×GARDEN』だった。

 試食会に並んだ料理は、彩り鮮やか、味も大好評だった。

 日野の豆腐・のらぼう菜を使用した「のらぼう菜の白和え」。みかん・カブの葉を使った「甘夏マリネ」。
 日野のトマトと岩手県紫波町(日野市の姉妹都市)の黒豚を使った「豚しゃぶのトマト油淋ソース」も並んだ。
 
 会の終盤には、日野の選手10名が一人ずつ挨拶に立ち、感謝を述べた。
 
 LO庄司壽之が「僕の取り柄は動き回ることなので、フィールド外でも動き回ってチームに貢献したいです」と地域連係に意欲を見せれば、FL李淳也は「自分で言うのもなんですが、盛り上げ上手なのでイベントがあれば飛んでいきます!」と自己紹介して拍手を浴びた。

 閉会の挨拶は、日野市の荻原副市長。

 農作業をしてから出勤しているという副市長は、堅苦しい挨拶ではなく、夢、希望を語った。

「日野の市民の方々が、『おれが作ったキャベツ』『おれが作ったとうもろこし』をみなさんに食べてもらう――そういうチームが激しい試合をやって、おじいちゃん、おばあちゃんが応援する。今までと違ったチームになるだろうと思っています」

「いろいろな方々がこの企画に関わって頂いています。日野には皆さんを応援している人がたくさんいるということを、食を通じて、感じ取って頂ければと思います。これからもどうかよろしくお願いします」

 昨年5月に企業名を外して「日野自動車」から「日野」になり、日野市とチームの関係は深まっている。日野市とドルフィンズの幸福な関係、取り組みはこれからも続きそうだ。

提供されたアスリートフード(撮影:村田英理子さん)
日野のポーズで記念撮影


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