ワールドカップ 2019.03.11

ワールドカップ予算案を30億円増収。公認チームキャンプ地も決定。

[ 見明亨徳 ]
ワールドカップ予算案を30億円増収。公認チームキャンプ地も決定。
「準備は順調」とラグビーワールドカップ2019組織委員会の嶋津事務総長(撮影:見明亨徳)

 9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会。組織委員会は3月11日に都内で理事会を開き、ワールドカップ予算案のチケット収入を30億円増やし290億円とする承認をおこなった。また、大会期間中に出場チームが滞在する公認チームキャンプ地について、2018年4月に内定を発表していた59自治体(52件)から61自治体(55件)とし、すべての公認チームキャンプ地と契約を締結したことも明らかにした。

 ワールドカップ予算案の収入は、2018年9月段階の533億5000万円を563億5000万円とした。これはチケット販売が好調なことが理由だ。収入に合わせて支出も会場整備費13億5600万円、大会運営費等11億9600万円を追加計上している。

 チケット販売については7月から発送をおこなう。販売は8月まで続ける。一方で、購入予定者が予定変更で行けなくなった場合等に対応するため、5月からリセールサービスをおこなうという。高額での転売を防止する。

 公認チームキャンプ地は決勝トーナメントの場所が公表された。千葉県浦安市、東京都の2件(都B、都C=いずれも会場は未公表、府中市から選ぶ)。準々決勝がおこなわれる大分県は大分県・別府市、大分市、別府市、大分県・大分市の4会場になった。

 プール戦で公認チームキャンプ地に追加されたのは4か所。神奈川県小田原市がオーストラリア代表、鹿児島県鹿児島市は南アフリカ代表の移動スケジュール等の都合で追加された。また、東京都Bはオーストラリア代表、福岡県春日市はフランス代表のスケジュールで使用される。

 ワールドカップ直前に実施されるパシフィック・ネーションズカップの「日本代表 vs フィジー代表」(7月27日、岩手・釜石鵜住居復興スタジアム)、「日本代表 vs トンガ代表」(8月3日、大阪・東大阪市花園ラグビー場)」の2試合に加え、代表壮行試合「日本代表 vs 南アフリカ代表」(9月6日、埼玉・熊谷ラグビー場)をワールドカップのテストリハーサルとして日本ラグビー協会と協力し、本大会仕様で開催しリスクや改善点を明らかにする。

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