アイルランドがフランスに快勝 欧州連覇へ望みつなぎ首位ウェールズとの最終戦へ
今年秋のラグビーワールドカップで日本と同組に入るアイルランドが、欧州連覇に望みをつないだ。2019年のシックスネーションズ第4節、現地時間3月10日に地元ダブリンのアビバ・スタジアムでフランスと対戦し、26-14で快勝した。
開幕節でイングランドに敗れた前王者のアイルランドだが、その後3連勝で、フランス戦では4トライ挙げたためボーナスポイントも獲得し、総勝点は14となった。6日後におこなわれる最終戦は、総勝点16でトップに立つ全勝のウェールズと直接対決であり、スコットランドと最後に激突する2位・イングランド(総勝点15)の結果も関係してくるが、アイルランドにも優勝の可能性が残った。
<大会レギュレーション>
■勝点:勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点
■ボーナスポイント:勝敗関係なく1試合4トライ以上=1点、7点差以内の負け=1点
■全勝達成の場合、勝点に3点追加
アイルランドはフランス戦の前半2分、ゴール前のラインアウトからモールを組んだあと、キャプテンのHOローリー・ベストが持ち出してブラインドサイドを突き、インゴール左隅に押さえ先制した。
29分には敵陣深くのモールから展開し、SOジョニー・セクストンがトライ。CTBギャリー・リングローズとのコンビネーションでループを使い、おとり役のFBジョーダン・ラーモーがフランスのディフェンスをひきつけた。
アイルランドは前半、ボール支配率77%、テリトリー獲得率89%と、敵陣で攻める時間が長く、35分には22メートルライン内で相手にプレッシャーをかけターンオーバーして波状攻撃、途中出場のFLジャック・コナンがフィニッシュし、19-0で折り返した。
そして55分(後半15分)、敵陣22メートルライン手前のラインアウトからモールを組んだあと、NO8のCJ・スタンダーがディフェンダーを寄せつけてスペースを作り、そこを突いたWTBキース・アールズがゴールへ走り切り、チーム4トライ目でボーナスポイントを獲得。
試合の大勢が決した終盤、フランスに2トライを許したが、全体的にはアイルランドの快勝だった。
最終節は3月16日。欧州連覇に望みをつないだアイルランドは、ウェールズのカーディフに乗り込む。2位のイングランドは地元のロンドンでスコットランドと対戦。イタリア対フランス戦はローマでおこなわれる。