各国代表 2019.03.07

シックス・ネーションズに見る ワールドカップで必見のスター候補10人

 毎年数々の名プレーヤーが躍動するシックス・ネーションズだが、ワールドカップイヤーの今季は、例年にも増して強い輝きを放つ個の存在が目を引く。ここまでのシックス・ネーションズでのパフォーマンスを参考に、ラグビーワールドカップ2019日本大会で必見のスター候補10人を紹介しよう。

シックス・ネーションズに見る ワールドカップで必見のスター候補10人
(Photos:Getty Images)

⦿イタリア [現在6位/0勝0分3敗/勝点0]

FB ジェイデン・ヘイワード 183cm 91kg/32歳

ジェイデン・ヘイワード (Photo:Getty Images)

 NZ北島のハウェラ出身。2014年からイタリアのベネトンでプレーし17年に市民権を取得、同年11月のフィジー戦でテストマッチデビューを果たした。昨年はベンチスタートが多かったが今大会は15番に定着し、安定感あるフィールディングとキレのいいカウンターアタックで欠かせぬ存在となっている。NZの国内選手権で10試合連続トライ記録を作った攻撃力に加え、SOやCTBをこなせる万能性も大きな武器だ。

⦿スコットランド [現在5位/1勝0分2敗/勝点5]

SH グレイグ・レイドロー 175cm 78kg/33歳

グレイグ・レイドロー (Photo:Getty Images)

 スコットランドの顔というべき闘将。傑出した統率力と憎らしいほど落ち着いたボールさばきで、他のホームユニオン勢に比べ戦力的に小粒なチームを力強く牽引する。難しい角度でも難なく成功させるプレースキックの精度も世界有数だ。今年10月で34歳になるベテランながら今大会ここまでの3試合すべてに先発し、試合のないバイウィークには所属するクレルモン・オーヴェルニュでフル出場するなど、タフネスぶりを維持している。

WTB/FB ブレア・キングホーン 191cm 105kg/22歳

ブレア・キングホーン (Photo:Getty Images)

 第1節のイタリア戦でハットトリックを決め、一躍その名を世界に知らしめた新星。所属するエディンバラでは主にFBを務めているが、スコットランド代表ではスチュアート・ホッグの存在もあって主にWTBで出場し、傑出したトライ奪取力を存分に発揮している。最大の魅力は191cm、105kgの恵まれた身体を余すことなく生かしたスケールの大きいラン。ボールを持ったら何かをやってくれそうな魅力を全身に漂わせる。

⦿フランス [現在4位/1勝0分2敗/勝点6]

SO/CTB ロマン・ヌタマック 185cm 84kg/19歳

ロマン・ヌタマック (Photo:Getty Images)

 近年不振にあえぐフランスに現れた希望の星。元フランス代表の名BKエミール・ヌタマックを父に持ち、昨年はU20世界選手権優勝の立役者に。フランスリーグ TOP14のトゥールーズでの活躍から19歳の若さで今季代表スコッドに抜擢され、初戦のウェールズ戦(13番で先発)で初キャップを獲得した。優れた状況判断力と父譲りの身体能力、度胸の良さをあわせ持ち、第3節スコットランド戦では多彩なプレーメイクに加え初トライも挙げた。

⦿アイルランド [現在3位/2勝0分1敗/勝点9]

SH コナー・マレー 188cm 93kg/29歳

コナー・マレー (Photo:Getty Images)

 現在世界最高のSHのひとりと称される名手。FW並みのサイズを生かし攻守とも密集周辺で存在感を発揮するほか、恐ろしく伸びるパスと高く上がるボックスキックでもチームに絶大な強みをもたらす。前回大会ではシックス・ネーションズ全勝優勝の原動力となり、フランスのラグビー専門紙ミディ・オランピックが選出する世界最優秀選手を獲得。首のケガによる長期離脱から復帰し、今大会は全試合に先発、2トライを挙げている。

WTB ジェイコブ・ストックデール 191cm 103kg/22歳

ジェイコブ・ストックデール Photo:Getty Images)

 前回のシックス・ネーションズで7トライを挙げ、大会最優秀選手を獲得したアイルランドが誇るフィニッシャー。191cm、103kgと大柄ながら際立つスピードと巧みなスキルを兼ね備え、天性の嗅覚でチャンスに絡んではあっさりと決定的な仕事をやってのける。第2節スコットランド戦ではハーフウェーライン付近から見事な加速で約50mを走り切る圧巻のトライをマーク。この4月で23歳、どこまで伸びるか。

⦿イングランド [現在2位/2勝0分1敗/勝点10]

No.8 ビリー・ヴニポラ 188cm 130kg/26歳

ビリー・ヴニポラ (Photo:Getty Images)

 かのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチが「世界一のNo.8になる可能性がある」と才能を高く評価する逸材。このサイズにしてスピードがあり、丸太のような太ももが生み出す推進力で豪快に相手防御をぶち抜く。父は元トンガ代表の主将、兄は現在イングランド代表PRとして活躍するマコで、叔父にもトンガ代表がいるラグビー一族出身。シドニーで生まれ幼少時にウェールズに移住、ラグビーで頭角を表し奨学金を得て名門ハーロー校で学んだ。

WTB ジョニー・メイ 188cm 90kg/28歳

ジョニー・メイ (Photo:Getty Images)

 100m10秒台の快速を誇る北半球屈指のスピードスター。アイルランドとの初戦で開始早々に先制トライを挙げたほか、第2節フランス戦では3トライをマークする大活躍を見せるなど、今大会は特に好調ぶりが際立つ。相手ディフェンスの裏に抜け出すスピードは目を見張るものがあり、ひとりだけ早送りで動いているように映るほど。キックを多用する現在のイングランドのスタイルにもっともフィットしたWTBとして、存在感を増している。

⦿ウェールズ [現在1位/3勝0分0敗/勝点12]

FL ジャスティン・ティピュリック 188cm 102kg/29歳

ジャスティン・ティピュリック (Photo:Getty Images)

 驚異的な運動量と卓越したラグビーセンスでボールに絡み続ける世界有数のオープンサイドFL。ラン、パスに加えキックのスキルも兼ね備えており、長い足をフル稼働させてエネルギッシュにピッチを駆ける姿は日本代表のFLリーチ マイケルにそっくり。球際の強さやラインアウトキャッチも抜群で、劇的勝利を収めた第3節イングランド戦でも随所に存在感を示した。明るいブルーのヘッドキャップがトレードマーク。

FB/WTB リーアム・ウィリアムズ 185cm 87kg/27歳

リーアム・ウィリアムズ (Photo:Getty Images)

 全勝対決となった第3節でイングランドの徹底したキック攻撃をことごとく処理し、優勝候補撃破の原動力に。文句なしのマン・オブ・ザ・マッチに選出された。ハイボールキャッチの安定感は世界でも屈指で、冷静なキック処理と滑るように相手防御を切り裂くカウンターアタックから、現在最高のFBのひとりと称される。ジャパンが歴史的勝利を挙げた2013年6月の秩父宮でのテストマッチにFBとして先発していた。

※順位、勝敗、勝ち点は第3節終了時点のもの





◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆

★「生中継!ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
130年以上の歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会はいよいよ後半戦へ突入!全試合生中継でお届けする!

【第4節】
スコットランドvsウェールズ 3/9(土)夜11:00~[WOWOWライブ]
イングランドvsイタリア 3/9(土)深夜1:30~[WOWOWライブ]
アイルランドvsフランス 3/10(日)夜11:45~[WOWOWプライム]

【最終節】
イタリアvsフランス 3/16(土)夜9:15~[WOWOWライブ]
ウェールズvsアイルランド 3/16(土)夜11:35~[WOWOWライブ]
イングランドvsスコットランド 3/16(土)深夜1:50~[WOWOWライブ]

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