海外 2019.02.23
サンウルブズ、強豪ワラターズ相手に健闘するも1点差惜敗。劇的DGとはならず。

サンウルブズ、強豪ワラターズ相手に健闘するも1点差惜敗。劇的DGとはならず。

[ 編集部 ]

 しかし48分(後半8分)、ワラターズはラインアウトスチールからの連続攻撃でゴールに迫り、サンウルブズは粘り強く守っていたが、スカイブルーのNO8ジャック・デンプシーがフィニッシュ。SOバーナード・フォーリーがコンバージョンキックを決め、逆転した。

 ワラターズはさらに61分、ラインアウトからモールでゴールに迫ると、サンウルブズが故意に崩す反則を犯し、レフリーはペナルティトライを宣告した。LOトンプソン ルークにイエローカードが出され、サンウルブズは14人となる。

 それでも、数的不利を感じさせないほどサンウルブズは果敢で、70分、敵陣10メートルライン付近のスクラムから展開すると、SOパーカーからリターンパスをもらったWTBファンデンヒーファーがギャップを抜け、ゴールへ走り切った。コンバージョン成功で1点差に詰めた。

 秩父宮ラグビー場のボルテージが上がるなか、77分、サンウルブズはFWが敵陣22メートルライン内のブレイクダウンで激しくファイトし、ボールを奪い返した。
 そして78分、ラインアウトからの攻撃へと移り、ゴールに迫り、SH内田啓介からポスト正面でボールをもらったSOパーカーがドロップゴールを狙った。が、失敗。ワラターズはCTBカーマイケル・ハントがプレッシャーをかけに行き、劇的なドラマとはさせなかった。

 サンウルブズは健闘したものの、1点差で金星には届かなかった。

 接戦をものにしたワラターズのダリル・ギブソン ヘッドコーチは、「このようなエキサイティングなゲームに勝って終われてよかった。ポジティブなところがあった一方で予想と違うことも起きた。ターンオーバーなどを多く許してしまい残念だった」とゲームを振り返った。
 キャプテンのマイケル・フーパーは、「ランニングゲームの様相が多く、プレッシャーを受けた。しかし、最後はハードにプレーして勝てた。スクラムも後半改善できた」とコメントした。

 一方、サンウルブズのスコット・ハンセン ヘッドコーチ代行は、「勝つ準備をして、勝つ位置までいけたが、勝てなかった。結果は残念だが、誇りを持てる試合になった」と評価。改善できたスクラムについては、「シャークス戦で出た課題を直して対応できた。大切のはひとりで組むのでなく、8人で組むこと」と語った。

 開幕から2連敗となったサンウルブズは、次週からニュージーランド遠征となり、3月2日にハミルトンのFMGスタジアム・ワイカトでチーフスと対戦する。

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