日本代表 2019.02.06
「ワールドカップで全試合、3番のジャージーを着たい」。具智元の誓い。

「ワールドカップで全試合、3番のジャージーを着たい」。具智元の誓い。

[ 編集部 ]


 2018年度シーズンを振り返り、「成長できた」と笑顔を見せる。
「特に秋の遠征は自信になりました」
 世界選抜戦、オールブラックス戦への出場はコンディションが整わず逃すも、イングランド戦、ロシア戦で3番を背負い、責任を果たした。
「ただ、まだ成長できると思っています。もっと圧倒できるようにならないといけない」
 高い志を持ち、前進することを止めない。

 イングランド戦のパフォーマンスを回想し、改善点を口にした。
「前半はいいスクラムを組めたのですが、後半に相手が代わってから、1、2本、苦労したものがありました。対応力を高めないといけません」

 ワールドカップで対戦するアイルランドのスクラムについて警戒を強める。
「いいスクラムを組んできます。そんな相手に当たられてはいけない。8人で固まって、当たらせないようにこちらから仕掛けないと」
 頭の中はいつもスクラムでいっぱいだ。

 好感。大口を叩くことは決してない。ただ、9月に向けての気持ちを口にしたら熱くなった。
「開幕のロシア戦から、すべての試合に3番のジャージーを着て出たい」
 同じポジションには経験豊富な先輩たちもいるけれど、その実力をリスペクトしながらも絶対にスターターの座をつかむ覚悟だ。
「そのためには、まずケガをしないこと。できる限りの準備をしてワールドカップを迎えたい」

 昨年末は故郷・韓国に戻り、家族とともに年越し。ゆっくりと日々を過ごした。
 以前は帰省した際には、父からアドバイスを受けたり、近所の公園でスクラムの指導を受けることもあったが、「ジャパンになってからは、それもなくなりました。いまは応援してくれるだけ」と目尻を下げる。

 ただいま体重は、ベストの118キロ。「しっかり治して、(3月中旬から始まるRWCTSの)ニュージーランド遠征には参加したい」と先を見つめる。
 すでに獲得している7つのキャップは、すべて3番のジャージーを着てのもの。これからもそこへこだわっていくことが、きっとこの人のエネルギーとなるのだろう。

昨年11月のイングランド戦では多くのものを得た。(撮影/毛受亮介)


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