セブンズ 2019.02.03

男子日本がシドニーセブンズで健闘 トロフィー逃すもウェールズなど倒し10位

[ 編集部 ]
男子日本がシドニーセブンズで健闘 トロフィー逃すもウェールズなど倒し10位
ウェールズのディフェンスを突破する副島(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)

 2018-2019ワールドラグビーセブンズシリーズで厳しい戦いが続いていた男子セブンズ日本代表だが、第4ラウンドのシドニー大会で3勝を挙げ、16チーム中10位で大会を終えた。2016年3月のラスベガス大会で6位になって以来のベスト8入りはならなかったものの、今大会で7ポイントを獲得し、シーズン総合ランキングでは14位のウェールズに並び(合計11ポイント)、13位のケニアとは1ポイント差となって、コアチーム残留へ向けても収穫の多いシドニーセブンズとなった。

 初日のプール戦でサモアを破り、ワールドシリーズで13試合ぶりの勝利を喜んだ日本。大会最終日の2月3日は、プールステージで下位だったチームによるチャレンジトロフィートーナメントに臨み、トンガとウェールズを下した。

 チャレンジトロフィー準々決勝で対戦したトンガは、ワールドシリーズにフル参戦できる資格を持たない格下の招待チームだが、一週間前のハミルトン大会で苦汁をなめさせられた相手であり、日本はリベンジに燃えていた。
 日本はキックオフからボールキープで攻め続け、坂井克行が先取点を奪うと、3分、5分にはキャプテンの小澤大が連続トライ。前半終了前には、独走したトンガ選手を本村直樹が猛追してトライを阻止したビッグプレーもあり、21-7で折り返した。
 後半早々、フィジカリティを活かしてきたトンガにトライを奪われ、9点差に詰められたが、その2分後、日本はゴールに迫って坂井がフィニッシュ。6分には敵陣深くで相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、野口宜裕がトライを決めて、最終的には31-19で制した。

 2戦目は、残留争いのライバルであるウェールズと対戦し、19-17で競り勝った。
 日本は前半1分、スクラムから左に展開して、本村が1対1を振り切ってゴールに持ち込み、先制。まもなく同点とされたが、5分、林大成がトライセービングタックルでチームを鼓舞すると、その直後、ラインアウトから自陣インゴール内でボールを回し、スピードランナーの本村が抜けて約100メートル走り切り、12-5で折り返した。
 後半2分にウェールズにトライを奪われ再び同点とされたが、4分、爆発力がある野口がわずかなスペースを突いてゴールへ走り切り、キックでも加点し19-12となった。フルタイムを知らせるホーンが鳴ったあと、しぶといウェールズがゴールラインを越えて2点差に詰められたが、中央近くまで持ち込むのを本村が阻止し、厳しい角度からのコンバージョンキックは外れ、日本の勝利が決まった。

 そして、チャレンジトロフィー決勝ではアルゼンチンとぶつかり、昨季2度もカップ決勝進出を果たしている難敵相手に奮闘したが、7-10で惜しくも敗れ、トロフィーを獲得することはできなかった。
 速い出足でプレッシャーをかけた日本だが、序盤に失点。だが5点ビハインドの前半5分、ハーフウェイ付近で副島亀里ララボウ ラティアナラからオフロードパスをもらった坂井がゴールへ駆け抜け、コンバージョンも決まって逆転した。
 さらに、リスタートのキックオフボールを確保してつなぎ、小澤が相手に絡まれながらも力強いレッグドライブでゴールラインを越える。しかし、グラウンディング寸前に落球し、ノートライの判定。相手にイエローカードが出て数的有利の時間帯もあったが、追加点を奪うことができず、のちの結果に響くこととなった。
 7-5で迎えた後半、ラインアウトで2回連続スチールするなど健闘していた日本だが、3分過ぎ、アルゼンチンが逆転トライを挙げる。日本は接点でも激しくファイトするなど勇敢にチャレンジし続けたが、僅差で敗れ、10位に終わった。

 次の第5ラウンドは、3月1日から3日間、アメリカのラスベガスで開催される

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