今季は走る。2019年のヘイデン・パーカー(サンウルブズ)は攻撃的SOに。
神戸製鋼で過ごしたこのシーズンは刺激が多かった。世界トップクラスのSO、ダン・カーターがチームメートになったことが大きかった。
「試合に向けてのプロセスを目の当たりにできたのは、すごく勉強になりました。高いプロ意識があるから、オールブラックスとして100以上(112)のキャップを積み重ねられたし、神戸製鋼でもあれだけの活躍ができたと思います」
尊敬する司令塔と過ごした時間の中には、多くの気づきがあった。
開幕からの数週間を現在のスコッドで戦い、第6週あたりからは、別部隊で準備を重ねる日本代表の主力が加わる今季。司令塔としては、対応が難しいようにも思えるが意に介さない。
「(全員が)なじむまでにある程度の時間は必要でしょうが、(ジャパン組は)能力の高い選手たちばかりです。また、ブラウニー(サンウルブズのトニー・ブラウン ヘッドコーチ)とジェイミー(日本代表ヘッドコーチ)がコントロールしてくれるでしょうし、そもそも両チームは共通認識を持ってやっているので問題ないでしょう」
ワールドカップへ向かう日本代表に対し、協力を惜しまない。「サンウルブズの成果はジャパンの成果になる」とも言った。
50回のプレースキックの機会の中で失敗は2回(26G+22PG)だけ。成功率96㌫はリーグトップで、38回連続で決める記録も作った2018年シーズン。昨季はサンウルブズにとどまらず、スーパーラグビー全体のスターとなった。
ハイランダーズ時代の試合出場機会は4シーズンで30戦に限られた。その多くが途中出場だったから、先発機会を多く得た昨季終了後には、「途中出場だと、無理なプレーをしたり、気負ったりしてしまう。しかしスターターを多く任せてもらうようになって、自分に与えられた仕事をやり通すことに集中できた」と話した。
さらなる進化を目指す今季。それはチームの躍進に直結する。