海外 2019.01.29

自ら動き、つかんだ糸口。サンウルブズ練習参加の藤田慶和、這い上がる。

[ 編集部 ]
自ら動き、つかんだ糸口。サンウルブズ練習参加の藤田慶和、這い上がる。
パナソニックのウエアで参加する藤田慶和。サンウルブズのものを着たい。(撮影/松本かおり)

 積極性が武器だ。前向きな男らしい行動が道を拓いた。
 大分・別府でのトレーニングを終え、1月28日からふたたび千葉・市原でのプレシーズン合宿をはじめたサンウルブズ。強風に見舞われた同日のグラウンドには、数名のトップリーガーがいた。練習をサポートするため、チーム側からの要請を受けたからだ。
 その中に、パナソニックの藤田慶和もいた。この人の場合、きっかけは「自ら」作った。

 日本代表31キャップを持つ。2015年ワールドカップで躍進した日本代表のひとりだ。
 しかし新体制となったジャパンでは、2017年の秋にチャンスをつかんだ以外はキャリアを重ねることができていない。
 昨年12月に発表された第3次ワールドカップトレーニングスコッドにも名前がなかった。

 悶々としたまま迎えた、このシーズンオフ。藤田は、8か月後に迫った大舞台への道を探った。
 自分を進化させるにはどうすべきか。その方法を知りたい。
 自身の力をアピールできる場はどこに。
 可能性を考え、進むべき道を探り続けた。

「個人的に、いろんな人に連絡を取って相談し、ロビーさん(パナソニックのディーンズ監督)やバンジー(同ベリック・パーンズ)にアドバイスももらいました。その中のひとりにブラウニーもいたんです」
 多くの指導者は前向きなプレーヤーが好きだ。今季、サンウルブズの指揮を執るトニー・ブラウン ヘッドコーチは、やり取りの途中、「(体が動くなら)練習に参加してもいいぞ」と言ってくれた。
 迷いなく駆けつけた。交通費は自分持ちだ。

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