各国代表 2019.01.09

脳しんとうに苦しむウェールズのハーフペニー 欧州6か国対抗の序盤は欠場か

[ 編集部 ]
脳しんとうに苦しむウェールズのハーフペニー 欧州6か国対抗の序盤は欠場か
悲願のワールドカップ初優勝を狙うウェールズに欠かせないリー・ハーフペニー(Photo: Getty Images)

 ワールドカップイヤーにウェールズのスターが苦しんでいる。
 世界屈指のフルバックであり、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでの出場を合わせるとテストキャップ数は84になるリー・ハーフペニーが、脳しんとうにより、2月1日開幕のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)に間に合わない可能性があると英国メディアが報じた。

 30歳になったばかりのハーフペニーは、11月10日のオーストラリア代表戦で頭を打って脳しんとうを起こし、それ以来、2か月プレーしていない。所属するスカーレッツの一員として12月29日のカーディフ・ブルーズ戦に出場する予定だったが、状態が万全ではないと判断され、試合直前にメンバーから外れていた。スカーレッツのウェイン・ピヴァック ヘッドコーチは今週、ハーフペニーはまだ戦列に戻る準備ができていないことを認め、「リーは専門医に診てもらっているが、今後3~5週間はプレーできないだろう」とコメントしている。

『ガーディアン』紙によると、ハーフペニーが脳しんとうを起こしたのは、この6年間で4度目。

 同ヘッドコーチによれば、ハーフペニーは復帰へ向けてランニングをし、トレーニングを続けているそうだが、時々、頭痛の発作を起こしているという。
 これまで、脳しんとうから復活してトップに戻った選手は多く存在するが、引退を余儀なくされた選手もおり、ハーフペニーのプレー再開に向けては慎重に進められることになりそうだ。同選手のメディカル情報はスカーレッツからウェールズラグビー協会に伝えられている。

 ウェールズは2019シックスネーションズのオープニングゲームでフランスと対戦する。そして、約8か月後に開幕するワールドカップでは、オーストラリア、ジョージア、フィジー、ウルグアイと一緒のプールDに入る。

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