大阪桐蔭が悲願の花園初制覇へ前進 流経大柏を倒し2年連続決勝進出!
東大阪市花園ラグビー場で開催されている第98回全国高校ラグビー大会は、1月5日に準決勝がおこなわれ、第1試合では、初優勝を目指すAシードの大阪桐蔭高校(大阪府第1地区代表)が流通経済大学付属柏高校(千葉県代表)に31-17で勝ち、2年連続の決勝進出を決めた。
先に主導権を握ったのは、昨夏の7人制大会で初の全国タイトルを獲得し、花園で初のベスト4入りを果たした流経大柏だった。序盤にSO家村健太のラインブレイクなどがあって勢いづくと、キックオフから8分間、敵陣でプレー。ほかの選手も躍動し、テンポのいいランニングラグビーでスペースを作り、切り込んだCTB土居大吾からパスをもらったCTB柳田翔吾がゴールに持ち込み先制した。
一方、立ち上がりは硬さがあったかミスが続いた大阪桐蔭だが、12分、ゴール前のスクラムからサインプレーでショートサイドを攻めてWTB野村将大がトライを奪い返し、SO嘉納一千がコンバージョンを決めて勝ち越した。さらに2分後、嘉納がわずかに空いたスペースを抜けて自陣から大きくゲインし、右外のWTB三島琳久につないで連続トライ。
流れを変えたい流経大柏は28分、NO8星野竜輝のキックチャージから、こぼれ球を拾ったSO家村がゴールへ走り切り、2点差に詰めた。
しかし前半終了前、流経大柏に反則があって大阪桐蔭のSO嘉納がPGを決め、17-12で折り返した。
後半最初に得点したのは大阪桐蔭で、4分、24フェイズを重ねてゴールに迫り、FL河村レイジがフィニッシャーとなった。11分にも攻め込んでチャンスとなり、再びFWのパワープレーで取り切った。
大阪桐蔭はその後もプレッシャーをかけ続けてゲームを支配。
流経大柏は試合終了間際、LO篠澤輝のビッグゲインで敵陣深くに入り、FL木村倭が1トライを奪い返したが、ファイナルホイッスルで歓喜したのは大阪桐蔭だった。
大阪桐蔭の綾部正史監督は、「選手は本当に強いハートでタフなゲームを制してくれた。しっかり、自分たちの戦いができたと思う。満足している」とコメント。2年連続の決勝進出となり、「そこで戦うことを目標に1年間やってきた。最後なので、精いっぱい力を出し切って、仲間を信じて、楽しんでラグビーをしたい」と話した。