国内 2019.01.01
絶景路線・長良川鉄道で咲かせたラグビー談議。岐阜・関商工FW 5人衆。

絶景路線・長良川鉄道で咲かせたラグビー談議。岐阜・関商工FW 5人衆。

[ 多羅正崇 ]

 今春の全国選抜大会のグループステージは2勝1敗だったが、その1敗は桐蔭学園(神奈川)に7-90という大敗。そうした悔しい想いを乗り越えてきたから、関商工は優勝候補相手に、しかも午前9時30分キックオフの試合で、随所で好タックルを見せた。
 
 SH伊藤貴登(3年)も会場を沸かせる勇気を見せた。左PR古田は前半終了間際、ドンピシャのタックルでチームを鼓舞した。
 
「東福岡さんがラインで『裏』と『表』を作っていて、自分は外への展開しかないと思ったので、後ろのキャリアーへ向けてドンピ(シャ)のタックルを狙いました。良いタックルができました」(PR古田)

 前半のスコアは3-26で、東福岡の藤田雄一郎監督は「関商工さんのディフェンスが強かった」。ただ「後半はうまく対応できました」と同監督が振り返った通り、最終スコアでは3-69と引き離された。
 
 花園第1グラウンドで勇姿を見せた関商工、そして長良川鉄道の5人の3年間は幕を閉じた。しかし「出し切った感覚はあります」(PR太田)。

 高校卒業までは時間がある。それまで長良川鉄道でのラグビー談議は終わらないだろう。話題は勲章となった花園での2試合だろうか。もちろん彼らを含めた関商工メンバーの“楕縁”は卒業後も続く。
(文/多羅正崇)

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