国内 2018.12.30
花園に連れてきてくれて、ありがとう。熊本西・米村美咲マネージャー

花園に連れてきてくれて、ありがとう。熊本西・米村美咲マネージャー

[ 多羅正崇 ]

 しかし昨年度はその甲斐もあり、6年ぶりに花園出場を果たした。2回戦で12-57のスコアで敗れたものの、相手はその年の頂点を極める東海大仰星(大阪第2)だった。
 
 そんな昨年度から始まったリーダー制は、今年も健在。
 
 主将制度を廃止し、グラウンド内外に『FWリーダー』や『学習リーダー』といった12のリーダーを置いている。
 
 試合ではゲーム主将という肩書きのCTB志水篤(3年)は、「リーダーたちがさまざまな視点からチームを運営していく形です」と胸を張った。

「基本的に3年生が運営をやって、2年生が実務をします。1年生はその姿を見ながら1年間学ぶという形です。去年からリーダー制になって、一人ひとりが考えて行動できるようになったと思います」

 新たな運営スタイルが、ピッチでの思考力につながっている。

「チーム全員が考えることで、グラウンドの中でも考えてプレーすることができると思います」

 そんなゲーム主将のCTB志水に、同期の米村マネージャーが口にしたありがとうを伝えた。表情が綻び、こちらも最後は笑顔になった。

「大変なことがあっても、ひとりで頑張ってくれていました。いまも勉強もしながら練習に顔を出してくれたり……。勝って感謝の気持ちを伝えたかったですが、勝つことはできませんでした。ただ感謝の気持ちは伝えたいと思います。3年間一緒にやってきました。こっちが、ありがとうです」

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