国内 2018.12.29

10回目出場、本郷高。1回戦で花園を去る。

[ 見明亨徳 ]
10回目出場、本郷高。1回戦で花園を去る。
熱が下がり出場。島田主将、ラックの先頭へ(撮影:見明亨徳)

 花園では12月28日に全国高校ラグビー大会の1回戦を終えた。
 今年、8年ぶり10回目の出場を果たした東京都第2地区代表、本郷高は28日の初戦で尾道高に12-40で敗れた。
 主将NO8島田耕成はプレーでチームを率いた。大阪入り後、体調を崩した。家族がインフルエンザにかかり、島田にも感染した疑いがあった。
 27日の開会式は熱があり欠席、花園第1グラウンドで行進はできなかった。その夜、熱が36度台まで下がり、試合に間に合ったという。
 試合前の練習では少しだるそうに見えたが、スキッパーとして試合に臨んだ。

 開始から尾道がフィットネスで上回り3連続トライで得点を重ねていく。
 都予選でゲインラインを切り続けたU17日本代表のHO福澤慎太郎のボールキャリーも止められる。
 ようやく前半終了間際の25分、それまで押されていたスクラム。尾道陣で得ると持ちこたえて3分間連続の攻撃をしかけトライを奪った。しかし後半も10分までに2トライを失い花園を去る。

 「尾道は、ここぞという時に一気にきた」(島田)。
 渡邉宣武監督は「経験の差を感じた」と話す。

 本郷は都内でも人気がある進学校だ。現役で東大に合格した主将経験者もいる。遠征は関東甲信越に限定という学校の規則があるため「力がある西のチームと練習試合をする機会がなかなかない。尾道とも初めての試合」という。

 それでもこの経験は「1、2年生」につながる。監督は「来年も来るからお土産を買うのはやめておこうと話しました」と笑顔だ。
 島田は「試合は楽しめました」。気持ちは1月の大学入試センター試験へ切り替える。
 難関の一橋大合格を目指す。そして楕円球生活を続ける。

本郷は前半終了前、連続攻撃でトライにつなげる(撮影:見明亨徳)

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