NZが誇る最高の万能BKベン・スミス、2019W杯後にフランスのポーへ

　ニュージーランドラグビー協会は12月13日、同国代表“オールブラックス”で76キャップを重ね、ハイランダーズの中心選手でもあるアウトサイドバックのベン・スミス（32歳）が、フレンチクラブのポーと契約を結び、来年のワールドカップ後にニュージーランドを離れると発表した。

「将来について興奮するとともに、オタゴ、ハイランダーズ、そしてオールブラックスでのプレータイムに終点があることを認識しています」とコメントしたスミス。「心では永遠にプレーしたいと思っているのですが、頭の中では不可能であることをわかっています。残りの現役中に、新鮮で新しい挑戦をしたいと思っていました。新しい環境と外国の文化にしばらく関わるのは良いことだと思います。自分と家族にとって、ちょっとした冒険になると確信しています」

　2015年のワールドカップ優勝メンバーであるスミスは、9か月後に日本で開催される大舞台で史上初の3連覇を狙うオールブラックスの主要なリーダーグループのひとりであり、2019年大会が誇り高き黒衣を着てプレーする最後となりそうだ。

　スティーヴ・ハンセン ヘッドコーチは、「ベンは特別な人間であり、常にオールブラックスのジャージーに全力を注いできた素晴らしいラグビー選手」と称え、「引き続き、100％の力を与えてくれるだろう」と全幅の信頼を寄せている。

　また、ダニーデン出身のベン・スミスにとって、10年間在籍してきた地元チームのハイランダーズでプレーするのも2019年が最後となり、4年ぶり2回目のスーパーラグビー優勝を目指す。