国内 2018.12.02

パナソニックが準々決勝敗退 トヨタ自動車が激闘制しベスト4入り!

パナソニックが準々決勝敗退 トヨタ自動車が激闘制しベスト4入り!
パナソニックを破り、仲間と抱き合うトヨタ主将の姫野和樹(撮影:大泉謙也)
 トップリーグ優勝4回を誇る名門のパナソニック ワイルドナイツが、準々決勝で敗退した。12月2日に埼玉・熊谷ラグビー場でトヨタ自動車ヴェルブリッツと対戦し、27−31で逆転負けした。ワイルドナイツが5位以下となるのは2006年度以来、12シーズンぶり。
 初優勝を目指すトヨタ自動車が序盤にPG2本でリードを奪った。
 追う展開となったパナソニックは、21分にSO松田力也のショットで点差を詰めると、31分にはゴール前のピック&ドライブからLO三上匠がファーストトライゲッターとなって逆転した。
 その後、トヨタのCTBクリントン・スワートが3つ目のPGを決め1点差とするも、パナソニックはハーフタイム前、ゴール前中央のスクラムから左へボールを動かし、CTBディグビ・イオアネがフィニッシュ。15−9で折り返した。
 追うトヨタは後半開始早々、フェイズを重ねてゴールに迫り、身長203センチ、体重125キロの巨漢LOジェイソン・ジェンキンスがラインを越えてグラウンディングが認められた。45分(後半5分)にはパナソニックがキック&チェイスでチャンスメイクを狙ったがイオアネがボールをこぼし、トヨタのCTBスワートがカウンターでゴール前まで持ち込むと、テンポの速い連続攻撃をWTB岡田優輝がフィニッシュし、ゲームをひっくり返した。
 6点ビハインドとなったパナソニックは50分、11フェイズを重ねて敵陣深くに入り、SO松田からの飛ばしパスをもらったWTB福岡堅樹がスペースを抜けてゴールに持ち込み、松田のコンバージョン成功で再び先行した。
 だがトヨタは55分、敵陣22メートルライン中央付近のスクラムから攻めてCTBスワートが抜け、トライで再逆転。ゴールキックも決まって28−22となった。
 その後、敵陣でプレーし続けたトヨタは73分、スワートが約45メートルのロングPGを決めて大きな3点を追加。
 9点を追うパナソニックは、76分に17フェイズを重ねゴールに迫ったが得点には至らず、そのあとのラインアウトでもミスが起こり、時間を消費した。3季ぶりの王座奪還を目指した野武士軍団は80分経過を知らせるホーンが鳴ったあとトライを挙げたが、時すでに遅し。試合終了の笛で歓喜したのはトヨタ自動車だった。
 トヨタは12月8日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれる準決勝で神戸製鋼と対戦する。

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