セブンズ
2018.11.29
【ドバイ発】 新シーズン開幕! 8強狙う7人制日本「しつこく蜂のように」
現地でのトレーニング中の岩渕HC(右)と小澤主将(中央)。世界8強入り目指すシーズンが始まる
(撮影:出村謙知)
30日、「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2018-2019」の開幕シリーズとなるドバイ大会が始まる。
今年4月の香港セブンズ時に行われた昇格大会での激戦を制して、2年ぶりにワールドシリーズに復活した男子セブンズ日本代表にとっては、新たなる世界へのチャレンジのスタートとなる。
岩渕健輔ヘッドコーチ体制になって初めて臨むワールドシリーズでもあるドバイ大会のプール戦で日本が対戦するのは、オーストラリア(昨季総合4位)、イングランド(同5位)、カナダ(同9位)。
岩渕HCはその3チームの印象を以下のように語る。
「オーストラリアはディフェンスでは早く前に上がってきて、ところどころにスピードのある選手がいる。このプールの中では一番強い相手だが、日本としてはそんなにやりにくい相手だとは思っていない。
イングランドはスピードランナーが外側にいて、中心選手が真ん中に2人。バランスが取れていて、強い相手。外側のランナーをどうやって攻略するかが鍵。
カナダはワールドカップではキックオフを取れずに、痛い思いをした。フィジカルがすごく強い。ボールの確保が何より大事」
今シーズンの目標を「ベスト8に1回でも多く入ることを目標にしている。10大会あるので、3大会はベスト8に入る」と語る岩渕HCだが、小澤大主将、坂井克行のベテランを除けば、ほぼワールドシリーズでの経験を持たないメンバーばかりで、恒例となっている砂漠での同シリーズのスタートに臨む。
「全員がずっと一緒のチームではないが、アジアシリーズだったり、ユースオリンピックだったり、昇格大会だったり、それぞれがセブンズの経験を持っている。心配していない」と、若いメンバーの可能性に太鼓判を押す。
小澤主将も「おもしろい選手が多い。ちっちゃいのからデカイのまで。今回は日本人が多いので、相手にとってはコミュニケーションの部分でわからない部分もあると思うので、それも大きい」と、同調する。
「(キックオフとコンタクトシチュエーションでの)ボールの確保と運動量」がベスト8への鍵だという岩渕HC。
小澤主将が「しつこく、蜂のように。あるいは2人で挟む」と語る新しいディフェンスシステムを機能させた上でボールを確保し、「日本らしい」(同主将)アタックを炸裂させて、いきなり世界レベルのセンセーションを巻きこしたい。
(文:出村謙知)