国内 2018.09.23

東芝がホワイト4位に浮上。レッドはサントリー、織機、NTTコムが勝点並ぶ

東芝がホワイト4位に浮上。レッドはサントリー、織機、NTTコムが勝点並ぶ
フィジカリティを活かす東芝FWの山本紘史、小瀧尚弘、徳永祥尭(撮影:松本かおり)
 ジャパンラグビートップリーグは9月22日、レギュラーシーズン折り返しとなる第4節の試合がおこなわれ、9季ぶりの王座奪還を目指す東芝ブレイブルーパスは東京・秩父宮ラグビー場でコカ・コーラレッドスパークスを29−14で下した。東芝は2勝2敗となり、トライ数で相手に3本差以上つけると獲得できるボーナスポイントも上乗せして総勝点を11に伸ばし、ホワイトカンファレンス6位から、優勝争いに残るための上位トーナメント進出圏内となる4位に浮上している。
 序盤、相手に先制を許した東芝だが、すぐにWTB豊島翔平が快走でトライを取り返し、17分にはドライビングモールで逆転。その後、FL山本紘史もファイブポインターとなり、33分にはターンオーバーからFBコンラッド・バンワイクが約80メートル走り切り、点差を広げた。後半、10点差に詰められたが、75分、ゴール前のスクラムで優勢となったあと攻めたて、WTB豊島が駆けてインゴール右隅に飛び込み、勝点5を獲得した。
「エリアを大事に戦おう。5ポイントを取ろう」と言って試合に臨んだ東芝の瀬川智広監督は、「そうできたことはよかったが、100点満点の試合ではない」と評価は厳しい。リチャード・カフイ主将は、「なかなか流れをつかみ切れないところがあった。フィールド上で少し慌てた時間帯もあった」と反省点を挙げた。
 一方、開幕から4連敗となったコカ・コーラのアール・バー ヘッドコーチは、「いい準備をして試合に臨んだので、いい入りができた。後半もいいファイトができたが、前半の失点が大きすぎた」と悔やむ。ラファエレ ティモシー主将は、「いいスタートを切れたが、大事なところでミスが起こった。ターンオーバーが多すぎる。広いスペースを使えば攻められることは分かった。もっとボールを保持できれば」と話し、一週間ブレイク後の第5節を見据えた。
 同日、岡山・シティライトスタジアムではHonda HEATとクボタスピアーズが対戦し、クボタが31−29で逆転勝利を収めている。
 トップリーグ復帰後の初勝利を目指したHondaがリードし、ラスト10分の時点で12点差がついていたが、クボタは73分にモールから抜け出したFL末永健雄がトライを挙げ、ゴールキックも成功で24−29と追い上げると、試合終了間際にもゴール前でチャンスとなり、スクラムからの攻撃をFBゲラード・ファンデンヒーファーがフィニッシュし、自らコンバージョンキックを決めて劇的な逆転ゲームとなった。
 ホワイトカンファレンスで、クボタは2勝2敗(総勝点10)。Hondaは1分3敗(総勝点4)となった。
 レッドカンファレンスでは、前節で神戸製鋼に土をつけられた前年度王者のサントリーサンゴリアスが神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でNECグリーンロケッツと対戦し、47−31で白星を増やしている。
 しかし、サントリーはキックオフからの12分間で4連続トライを挙げ、ワンサイドゲームになるかと思われたが、NECに反撃されて5トライを許し、ボーナスポイントを逃した。
 サントリーは3勝1敗(総勝点12)、NECは1勝3敗(総勝点5)となった。
 レッドカンファレンスの上位は混戦模様で、豊田自動織機シャトルズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(NTTコム)がサントリーと勝点12で並んでいる。
 前節でNTTコムに大敗した豊田自動織機だが、奈良県立橿原公苑陸上競技場で、今季未勝利の宗像サニックスブルースを32−15で下し、3勝1敗となった。
 NTTコムは開幕2戦で連敗したものの、いずれも接戦で、毎試合ボーナスポイントを獲得しており、宮城・ユアテックスタジアム仙台で戦った日野レッドドルフィンズとの試合も、7トライを挙げ45−28で最大の5ポイントを獲得している(2勝2敗)。
 日野は1勝3敗(勝点6)となった。

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