国内 2018.01.05

東福岡は花園連覇ならず 破ったのはライバルの東海大仰星!

東福岡は花園連覇ならず 破ったのはライバルの東海大仰星!
東海大仰星がブレイクダウンで圧力をかけ、東福岡の球出しを狂わした場面(撮影:毛受亮介)
 花園で、2013年度から交互に高校ラグビー界の頂点に立ってきた東海大仰星と東福岡が、2017年度の第97回全国大会では1月5日の準決勝で対戦し、大阪第2代表の東海大仰星が21−14で制して昨年度決勝の雪辱を果たした。東福岡は連覇を逃し、夏の全国高校7人制大会に続く今季2冠目獲得とはならなかった。
 東海大仰星は激しいタックルとブレイクダウンのファイトで勝利を引き寄せた。
 前半13分、東福岡が敵陣22メートルライン付近でのスクラムチャンスとなったが、展開したところ、東海大仰星はCTB和田悠一郎がハードタックルで相手に落球させ、それを手にしたSO三村真優が約80メートル走り切り、先制した。21分にはラインアウトからのドライビングモールで大きく前進し、そのままインゴールに入って追加点。
 追う東福岡は、CTB吉村紘などがブレイクし、得点チャンスになりかけたシーンもあったが、東海大仰星の守りは堅く、流れを変えることはできなかった。
 東海大仰星は後半の立ち上がりもよく、2分、敵陣22メートルライン内のスクラムからNO8檜垣大宇がサイドアタックし、すばやいリサイクル後、FL魚谷勇波が空いたスペースを抜けてゴールに運び、リードを広げた。
 21点ビハインドとなった東福岡は11分、途中からSOに入った宝田悠介の好走もあって敵陣深くに入り、右へ展開してキャプテンのNO8福井翔大が抜けてインゴール中央付近まで持っていき、7点を返した。さらに13分、FL木原音弥が自陣から抜け、5人のタックラーを振り切って約70メートル走り切り、追加点。10番をつけた丸山凜太朗のコンバージョンも決まって7点差とした。
 近年の高校ラグビー界をけん引してきた両校。ラスト10分間は互いに譲らない激闘となる。
 20分、ゴール前中央に迫った東海大仰星の攻撃を東福岡が耐えれば、仰星は27分、ゴール左を襲った東福岡の俊足WTB志氣陸王をCTB和田が猛タックルで外に押し出した。
 直後のラインアウトでボールをスチールされた東海大仰星だったが、この日奮闘が光っていたブレイクダウンでボールを奪い返し、ピンチを脱出。そして、東福岡のラストアタックもブレイクダウンでターンオーバーとなり、21−14で試合終了の笛が鳴った。
 東海大仰星は1月8日におこなわれる決勝で、2年ぶり5回目の優勝を狙う。

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