国内 2017.12.27

長崎南山が新潟工に競り勝つ! 東海大静岡翔洋と鹿児島実も2回戦進出

長崎南山が新潟工に競り勝つ! 東海大静岡翔洋と鹿児島実も2回戦進出
長崎南山(赤・紺)は後半に新潟工を突き放し2回戦進出(撮影:松本かおり)
 高校生ラグビーマンたちの憧れの舞台「花園」で、第97回全国高校大会が12月27日に開幕し、長崎南山(長崎)、東海大学付属静岡翔洋(静岡)、鹿児島実業(鹿児島)も1回戦を突破した。
 4年ぶりに花園に戻ってきた長崎南山は北信越大会準優勝校でもある新潟工業(新潟)と対戦し、29−5で競り勝った。
 先制したのは新潟工だった。前半17分、ゴール前中央でモールを作り、BKも加わって押し込んだ。しかし長崎南山も22分、同じようにゴール前中央でモールを組み、SH竹ノ内駿太が持ち出してトライ。コンバージョンも決まって7−5と逆転した。
 2点リードで後半を迎えた長崎南山は、同5分、敵陣22メートルライン内のスクラム後、SH竹ノ内が切り込んでCTB中村優作につなぎ、追加点を獲得すると、PGで加点したあとの21分にはまたも敵陣深くでのスクラムからトライを取り切り、リードを拡大。29分にはターンオーバーからSH竹ノ内がゴールに持ち込み、ハットトリックとなった。
 長崎南山は30日におこなわれる2回戦でBシードの目黒学院(東京第1)と対戦する。

2

マリンブリーに白の段柄が東海大静岡翔洋。高松北とスクラムを組む(撮影:松本かおり)
 5年ぶり出場の東海大静岡翔洋は高松北(香川)を後半突き放して41−12で制した。
 東海大静岡翔洋は前半6分にモールでゴールに迫り、ボールを動かしてLO瀧優太のトライで先制。PGで加点したあとの17分には、またも力強いモールで前進し、体重95キロのパワフルなCTB稲名海渡がフィニッシュしてリードを広げた。
 しかし高松北は20分、相手がパスを乱したところ、SH石原大暉が拾い上げてゴールへ駆け、5点を奪い返す。29分にはゴール前のPKからNO8池田拓輝が突っ込みトライが認められ、3点差に詰めて折り返した。
 だが、後半を支配したのは東海大静岡翔洋だった。ハーフタイム後まもなく、高校日本代表候補である身長189センチ、体重94キロのCTB望月裕貴が巧みなハンドリングと力強い走りで得点し、流れを変えた。14分と20分にはラインアウトからモールで一気に押し込み、26分にも望月裕貴のトライで勝負を決めた。
 東海大静岡翔洋は2回戦でBシードの佐賀工業(佐賀)に挑む。

3

ラインアウトで競る鹿児島実(ダークグリーン)と函館ラ・サール(撮影:松本かおり)
 県予選4連覇で聖地に立った鹿児島実業は、函館ラ・サール(南北海道)を38−12で下した。
 前半はシーソーゲーム。鹿児島実が5分にゴール前ラインアウトから攻めPR稲盛悠真のトライで先制すれば、函館ラ・サールは13分、FWの連続ゲインでチャンスを作ったあと左へ大きく展開し、WTB福健太郎がタックラーを振り切ってゴールに持ち込み5点を返した。17分には鹿児島実のCTB有田闘志樹がファイブポインターとなったが、函館ラ・サールは24分にFB渡邊辰之介が突破してWTB齋藤裕昭につなぎ、12−12の同点とした。
 しかし鹿児島実は29分、ゴール前中央でPKを得るとタップから近場を攻めてPR稲盛が勝ち越しトライ。
 19−12とリードして折り返した鹿児島実は、後半4分にラインアウトモールで貴重な追加点を挙げると、16分にはゴール前中央のスクラムでペナルティを得てタップから速攻でNO8金井海希也がトライ、20分には15フェイズを重ねてCTB福島大貴がフィニッシュし、勝利を引き寄せた。
 鹿児島実は2回戦で流経大柏(千葉)と対戦する。

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