国内 2017.12.25

明大MRC、FWで圧倒し連覇。関西学院上ヶ原は差を縮めるも雪辱ならず。

明大MRC、FWで圧倒し連覇。関西学院上ヶ原は差を縮めるも雪辱ならず。
後半ゲームキャプテンを務めた明大MRCのHO諸我健太。(撮影/池貝亨)
 互いが1年間の努力を出し合う好ゲームだった。
 今シーズンの東西大学クラブ王座を決める、第16回東西学生クラブ対抗試合が12月24日、熊谷ラグビー場Bグラウンドでおこなわれた。
 グラウンドは2019年のラグビーワールドカップに向け完成に近づくメインスタンド(従来のAグラウンドのバックスタンド側)裏に位置し、これまでとは違うBグラウンドの風景となっている。
 大会連覇を狙う明大MRC(関東学生クラブ選手権1部優勝、以下MRC)とリベンジに燃える関西学院大上ヶ原(関西学生クラブ選手権A優勝、以下上ヶ原)。頂上決戦は、昨年と同じ顔合わせだった。昨年は44-5でMRCが圧勝している。
 両者ともトライのチャンスをものにできなかった試合序盤。先制したのは上ヶ原だった。自陣奥からキックを効果的に使って攻め、前半19分、SH山本啓太(4年・筑紫)がトライを奪った。その後は両者がトライを取り合い、前半はMRCが12-10とリードした。
 後半はMRCの持ち味である強力FW陣が躍動した。
 セットプレーで優位に立ったMRCは、8分と13分にトライを連取し、24-10とリードする。効果的に加点した。
 しかし、すんなりとはいかなかった。上ヶ原の息の根を止めたかったMRCだったが、終盤に反撃にあう。インジャリータイムに意地のトライを奪われて差を詰められた。しかし、ファイナルスコアは24-15。MRCが同クラブ史上初の連覇を達成した。
 試合後のMRC・SH田村慧主将(4年・明大中野八王子)は嬉しそうだった。
「序盤は押され気味でしたが、焦らず攻めれば勝利は見えると信じていました。強いクラブにしていくための意見の衝突もありましたが、上級生がよく引っ張ってくれてチームがまとまっていきました。来年もこの場に立ってほしい」
 目指す3連覇を次期主将のFB遠藤慎太郎(3年・明大中野)に託した。
 上ヶ原は昨年の大敗から大きく前進した。MRCに勝つことを目標に、練習に取り組んできた成果だった。
 夏合宿でのMRCとの練習試合で手応えをつかみ、関西でのリーグ戦も圧勝。自信を持って試合に臨んだ。試合を通してスクラムで圧倒されたが、ブレイクダウンでの激しい気迫が前半のスコアに表れた。
 対戦相手同士が選ぶMVPが試合後のファンクションで発表され、MRCからは1年生NO8加藤諒(明大中野)が選ばれた。上ヶ原からはNO8の堀晃兵(2年・甲南)が選出された。
(文/池貝亨)

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明大MRCは3度目の学生クラブ日本一。(撮影/池貝亨)

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健闘した関西学院大上ヶ原。(撮影/池貝亨)

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