女子
2017.07.06
女子W杯開幕まで約1か月! 強豪国スコッド発表、日本は香港と壮行試合へ
W杯スコッド発表会見で意気込みを語る女子イングランド代表のサラ・ハンター主将(中央)。
右はサイモン・ミドルトン ヘッドコーチ(Photo: Getty Images)
8月9日に開幕する女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会(第8回大会)へ向け、各国代表が次々とスコッドメンバーを発表している。
ディフェンディングチャンピオンのイングランドは28選手のテストキャップ合計が1200を超えた。
女子ラグビー選手として世界最多の124キャップを誇るPRロシェル・クラークをはじめ4人が4大会連続のワールドカップ出場となり、昨年のワールドラグビー年間最優秀女子選手であるNO8サラ・ハンター主将など15人が前回大会優勝経験者。そして、副将を務めるCTBエミリー・スカーラットなど昨年のリオ五輪で英国セブンズ代表として活躍した6人を含む豪華メンバーがそろった。
イングランドは今年6月にニュージーランドでおこなわれたインターナショナル女子ラグビーシリーズで、強豪国のオーストラリア、カナダ、ニュージーランドに3連勝し、女子世界ランキング1位に上昇している。
王座奪還を目指すブラックファーンズ(Photo: Getty Images)
地元でライバルに敗れ世界ランク2位に下がったニュージーランドだが、2大会ぶり5回目の王座奪還へ向け、こちらも強力なスコッドとなっている。
5日に発表された28名のなかには、2010年大会で最多トライを挙げて優勝に貢献し、IRB(現ワールドラグビー)の年間最優秀女子選手賞にも輝いたWTBカーラ・ホヘパの名前も。2015年の男子ワールドカップで英雄となった日本代表WTB、カーン・ヘスケス(宗像サニックスブルース)のパートナーである彼女は、2012年に息子を産み、家族と時間を過ごすためしばらく代表から離れていたが、昨年、ブラックファーンズ(女子15人制ニュージーランド代表)に復帰。セブンズでも活躍しながら目指していたリオ五輪出場は叶わなかったものの、夢を追い続け、再びワールドカップの舞台に立つ。
セブンズ代表主将のFLサラー・ゴスや、ワールド女子セブンズシリーズで歴代最多トライゲッターのWTBポーシャ・ウッドマンらも中心メンバーとして活躍が期待される。
五輪金メダリストのシャーニ・ウィリアムズ(左)とシャノン・パリ―(中央)もW杯スコッド入り
(Photo: Getty Images)
そして、日本と一緒のプールCに入るオーストラリアには、リオ五輪で金メダルを獲得したセブンズ代表共同主将のFLシャノン・パリ―とCTBシャーニ・ウィリアムズが2人とも選ばれている。
プールCは、フランス(世界ランク4位)、開催国アイルランド(同5位)、オーストラリア(同6位)と強豪ぞろいで、4大会ぶり4回目の女子ラグビーワールドカップ出場となる日本(サクラフィフティーン/世界ランク14位)にはタフな戦いが待っている。
サクラフィフティーンは7月8日と15日に開催される香港代表との「女子アジアラグビーチャンピオンシップ2017」を経て、ワールドカップスコッドが発表される予定。8日に神奈川・小田原市城山陸上競技場でおこなわれる第1戦の試合登録メンバーは以下のとおり。
■女子ラグビーワールドカップ2017 組分け
【プールA】 カナダ、ニュージーランド、ウェールズ、香港
【プールB】 イングランド、アメリカ、イタリア、スペイン
【プールC】 フランス、アイルランド、オーストラリア、日本
<女子アジアチャンピオンシップ 第1節 女子日本代表 試合登録メンバー>
1.江渕まこと(青山学院大/東京フェニックス) 2.斎藤聖奈(主将・PEARLS) 3.南早紀(日本体育大) 4.中嶋亜弥(ARUKAS) 5.櫻井綾乃(日本体育大) 6.塩崎優衣(東京フェニックス) 7.末結希(ARUKAS) 8.鈴木彩夏(RKU龍ケ崎GRACE) 9.野田夢乃(立正大/ARUKAS) 10.福島わさな(追手門学院大) 11.平野恵理子(YOKOHAMA TKM) 12.加藤慶子(世田谷レディース) 13.長田いろは(立正大/ARUKAS) 14.黒木理帆(立正大/ARUKAS) 15.清水麻有(日本体育大)
〔リザーブ〕
16.小林ちひろ(RKU龍ケ崎GRACE) 17.藤本麻依子(YOKOHAMA TKM) 18.加藤幸子(中部大学春日丘高/名古屋レディース) 19.小西想羅(國學院大學栃木高) 20.及川由季(日本体育大) 21.津久井萌(東京農業大学第二高) 22.井上愛美(RKU龍ケ崎GRACE) 23.田坂藍(ARUKAS)
FB清水麻有。今春は7人制代表として北九州セブンズで活躍した(Photo: Getty Images)