各国代表 2017.04.12

U18日本代表はジョージアに完敗… 福井主将、無力化され「衝撃だった」

U18日本代表はジョージアに完敗… 福井主将、無力化され「衝撃だった」
 フランスで開催中の男子U18ヨーロピアンチャンピオンシップに参戦しているU18日本代表は、現地時間11日におこなわれた準決勝でU18ジョージア代表と対戦し、17−42で敗れた。
 日本屈指の強豪校・東福岡のリーダーでもある福井翔大キャプテンは、「本当に悔しい敗戦となった。振り返るとジョージアが事前の想像を超えた強さだった。試合前からタイトな展開になるとは思っていたが、まさかここまでフィジカルが強いとは想定できず、今までいろいろな国と戦ってきたが、フィジカルという点ではどの国よりも強かった。個としてもチームとしてもプレッシャーが激しく、試合中にここまで自分自身が何をしたらいいのか見失うのは初めての経験。ジョージアは本当に強かった。ここまで無力化されたのは本当に衝撃だった」とコメントしている。
 開始早々にディフェンスを破られ先制を許した。
 日本は俊敏性と継続で突破口を開こうとするが、ジョージアの守りはしぶとく接点のファイトは激しかった。
 ジョージアのFWは日本を圧倒するようなビッグサイズの選手が多く、パワープレーでも得点を重ね、後半早々には日本がディフェンスで前に出たところをダイナミックなNO8に抜かれ、17点差となった。
 日本は後半9分、ラインアウトからの攻撃でCTB長田智希(東海大仰星)が中央を突破してチーム初トライを挙げ、同21分にはゴール前中央のスクラムからNO8福井が持ち出して得点し、17−25と追い上げた。
 しかし、ジョージアは集中力を切らさず終盤に2トライを追加。26分に22メートルライン内でペナルティを得るとチャンスをきっちりモノにし、30分にはハーフウェイ付近のスクラムからショートサイドを攻めて右WTBがタッチライン際を振り切り、勝負を決めた。
 星野明宏ヘッドコーチは「選手は攻守ともに70分間、前に出続け目指していたラグビーを体現してくれたが、ジョージアのフィジカルの強さはそれを上回るものだった。またフィジカルだけではなく、戦略・戦術の理解度も高かった。ヨーロッパの参加各国の真剣度は凄まじく、事前の準備も相当に積んでいることが伺える。そのような状況のなか、日本は先日のベルギー戦の課題を修正し、チーム力も向上するなかで手応えを感じた上での敗戦だった。今回、わかったさまざまな課題を明確にし、次戦のポルトガル戦(3位決定戦)に臨みたい」とコメント。
 そして福井キャプテンは、「今日の経験は自分のラグビー人生において大きな一日になったと思う。これからラグビーを続けていく上で今日の敗戦は絶対に忘れない。自分たちにはまだ1試合、大切な試合が残っている。残り1試合、必ず修正して勝ちます」と語った。
<男子U18欧州チャンピオンシップ 2日目 結果>
▼準決勝
・フランス 47−0 ポルトガル
・ジョージア 42−17 日本
▼5〜8位トーナメント
・スペイン 26−22 アメリカ
・ベルギー 18−0 カナダ

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