国内 2017.01.16

厳しさ、ゼロで初…。ドコモが自動昇格&日野自動車トップチャレンジ1初勝利

厳しさ、ゼロで初…。ドコモが自動昇格&日野自動車トップチャレンジ1初勝利
三菱重工相模原戦で先制トライを奪いに行くNTTドコモのLOイオンギ譲(撮影:早浪章弘)
 国内最高峰のラグビートップリーグ(TL)入りを目指すトップチャレンジ1は1月15日、全日程が終了した。前年度トップウェストAに降格したNTTドコモが3戦全勝で総勝点14を獲得し、自動昇格が決定。来シーズンは2季ぶりにTLでプレーする。
 2位はトップイーストDiv.1・1位の三菱重工相模原(1勝2敗、勝点6)で、3位は同2位の日野自動車(1勝2敗、勝点5)、4位はトップキュウシュウAで首位だった九州電力(1勝2敗、勝点4)。勝点は勝利すれば4点、相手に3トライ差以上をつけた場合に1点、7点差以内で敗れた場合に1点、引き分けの場合に2点がそれぞれ与えられる。
 28日に各地でおこなわれるTL勢との入替戦では、三菱重工相模原が15位の豊田自動織機と(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)、日野自動車が同14位のコカ・コーラと(福岡・レベルファイブスタジアム)、九州電力が同13位の近鉄(大阪・東大阪市花園ラグビー場)とそれぞれ対戦する。
 15日は花園ラグビー場で2試合があり、NTTドコモが三菱重工相模原に30−14で快勝した。時間を追うごとにエリア獲得合戦と肉弾戦を制圧。LOのイオンギ譲が攻めては3トライ、守っては劣勢局面でのジャッカル連発で存在感を発揮し、7月に来日したダヴィー・セロン新ヘッドコーチ(HC)は「自分たちの掲げた達成したいことの大半は達成できた」と総括した。
 来季の目標については「来季のプランニングについては考えている最中ですが、8強以上を狙う」と指揮官は言う。故障のため出場のなかったFLの佐藤太朗主将は、「今回もミスは多かったし、来週試合があればかなり厳しい練習がおこなわれたと思います」。苦笑しながら語る反省の弁で、南アフリカから来た新HCの指導の厳しさを想起させた。
「むらを失くして、個々の理解度を上げないと」
 日野自動車は九州電力を31−0で制し、トップチャレンジ1初参戦で初勝利をマーク。組織的かつ献身的な守備に力を入れているとあって、細谷直監督は「おそらく、相手が自由にできない時間が多かったんじゃないかと思います。ディフェンスでゼロに抑えられたことは、入替戦に向けて大きな自信になります」と力を込めた。
(文:向 風見也)

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九州電力FL高井迪郎(中央左)と日野自動車FL佐々木隆道の激しいボール争奪戦(撮影:早浪章弘)

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