国内
2017.01.05
東海大仰星が花園連覇に王手、決勝は東福岡と! 桐蔭学園はリベンジならず
第96回全国高校ラグー大会の準決勝第2試合(1月5日/東大阪市花園ラグビー場)は、昨年度の決勝と同じ組み合わせとなり、連覇を目指す東海大仰星(大阪第1)が桐蔭学園(神奈川)を29−21で下し、2年連続6回目の決勝進出を決めた。
先制したのは、1年前の悔しさをバネに成長してきた東日本の雄・桐蔭学園だった。前半7分、ゴールに迫りFWが近場を突いたあと、ボールをもらったCTB齊藤大朗が3人のタックラーをかわしてトライを挙げた。
対する東海大仰星は10分、自陣でターンオーバーしたあと、タテを突いて確実にゲインを重ねて敵陣22メートルライン内に入り、さらにPR谷口祐一郎が力強く突進してゴール前中央に迫ると、すばやく右へ展開してCTB長田智希がゴールに持ち込んだ。
しかし桐蔭学園は14分、敵陣深くでのスクラム後、キャプテンのNO8山本龍亮が持ち出してゴールに迫り、リサイクル後、LO高橋広大がインゴールに突っ込んで勝ち越す。
その後、互いに攻め込むも、粘り強い守りで相手に得点を許さず、桐蔭学園の7点リードで前半を終えた。
だが後半、風上に立った東海大仰星は立ち上がりがよく、すぐに流れを変えた。5分、敵陣で相手ボールのラインアウトをスチールしたあと攻め込み、勝負強いWTB根塚洸雅が22メートルライン外から抜けてインゴール中央に持って行った。
14−14とした仰星はリスタート後、CTB松本大吾が自陣22メートルライン中央から大きくゲインしてつなぎ、さらにWTB根塚の力走で敵陣深くへ、すばやいサポートからキャプテンのFL山田生真が左のFL山村幹太へロングパスを放り、勝ち越しトライを挙げた。
勢いづく前年度王者はさらに16分、ゴール前右のスクラムから、中央を突いたあとスペースができた左へすばやく展開し、FB河瀬諒介がフィニッシュ。26−14となった。
それでも、6年ぶりの優勝をあきらめない桐蔭学園は26分、CTB齊藤の連続ゲインをはさみ、LO高橋が抜けてゴールに持ち込み、5点差に詰めた。
だが、東海大仰星は残り時間を敵陣でプレーして桐蔭学園にプレッシャーをかけ続け、最後はPGで3点を追加し、歓喜のファイナルホイッスルとなった。
1月7日におこなわれる決勝は、今季3冠を狙う東福岡と、花園で連覇を目指す東海大仰星が対峙し、第86回大会(東海大仰星が優勝)、第91回大会(東福岡が優勝)に続く3回目の頂上対決となる。