国内
2016.12.25
NECが勝点5獲得で残留に近づく コカ・コーラは入替戦回避できず
NECがトップリーグ残留へ近づく大きな5ポイント獲得だ。12月24日、福岡・レベルファイブスタジアムでコカ・コーラと対戦し、27−3で勝利。ミスで何度も流れを止めた。ピーター・ラッセル ヘッドコーチいわく、「自分たちで自身の首を絞めた」。決して完璧な試合ではなかった。それでも、相手に一度もゴールラインを割らせず、悪いなかでも結果を残した。厳しいサバイバルのなかにいる。キャプテンのPR瀧澤直は心を込めて言った。「どんな内容だったとしても、5ポイント取ったというのはうれしい」
3−3で迎えた前半31分、NECのSO田村優がディフェンス裏にキックを放ち、いち早く反応してボールを確保したWTB後藤輝也がインゴールに押さえた。10−3で折り返し、50分(後半10分)にはゴール前でできたスペースをFL村田毅が突いて追加点。59分にはFB吉廣広征がスコアラーとなり、67分にはモールで押し込んでチーム4トライ目を挙げ、ボーナスポイントも獲得した。
5勝1分7敗(総勝点25)となったNECは11位に浮上。
「選手たちは自信を取り戻しつつある」とラッセル ヘッドコーチは言った。
一方、15位のコカ・コーラは2勝11敗(総勝点12)となり、13位以下が確定した。リーグ全試合終えて最下位(16位)ならば自動降格となるため、こちらは厳しい状況が続いている。
山下昂大キャプテンは危機感を口にする。
「ディフェンスも整備しなければいけない所はもちろんあるが、アタッキングラグビーを掲げているなかでノートライというのはしっかり受け止めなければいけない。ラインアウトはよくない部分がたくさんあり、スクラムも安定性が欠けていた」
13〜15位は入替戦出場だ。前節終了時点で13位だった豊田自動織機は、12月24日のリコー戦を14−41で落とし、3勝10敗となって勝点に上積みはなかった(総勝点15)。
最下位のホンダはNTTコミュニケーションズに3−40で大敗し、1勝12敗(総勝点6)となっている。
下位の戦いも白熱。次節(1月7日、8日)は、豊田自動織機×コカ・コーラ、NEC×ホンダ戦がおこなわれる。