セブンズ 2016.12.12

セブンズ南ア大会はイングランドが優勝! 日本はまたも5戦全敗

セブンズ南ア大会はイングランドが優勝! 日本はまたも5戦全敗
南アとの激闘を制し、ケープタウンセブンズで優勝したイングランド(Photo: Getty Images)
 南アフリカのケープタウンでも貴重な経験を積んだ若き男子セブンズ日本代表だが、「ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016−2017」の第2ラウンドも5戦全敗で15位タイ(最下位)に終わった。
 ケープタウンセブンズ初日のプール戦で3連敗した日本は、大会最終日の11日は下位チームが競うチャレンジトロフィートーナメントに臨み、同準々決勝でアルゼンチンに12−33で敗退。
 発展途上のディフェンスは前半に4連続トライを許し、後半も課題のひとつであるキックオフで簡単にボールを渡して失点した。それでも、鶴田桂樹(同志社大3年)が独走ランナーを懸命に追ってゴール手前で止めたシーンがあり、根気よくつないで小澤大(トヨタ自動車)とキャプテンの鶴ヶ?好昭(パナソニック)がトライを挙げるなど、意地を見せた。
 日本は13位決定トーナメントにまわることとなり、ここでの初勝利が期待されたが、開幕ラウンドのドバイ大会に続き、招待チームのウガンダに17−21で敗れた。
 前半4分にレオン・エリソン(ヤクルト)のトライで先制したものの、ハーフタイム前の2分間でミスから連続失点し、5−14で折り返す。さらに後半の3分30秒、ドリブルでゴールに迫っていた相手選手に鶴田が反則を犯してペナルティトライとなり、16点差に広がった(鶴田はシンビン)。それでも、日本は1人少ないなか、終盤にパトリック・ステイリン(日本IBM)がトライを決め、フィールドに戻ってきた鶴田がまたも独走状態にあった相手ランナーを猛追してピンチを防ぐ執念を見せる。ホーンが鳴り勝利の可能性はなくなったが、ラストアタックでジェイミー・ヘンリー(PSIスーパーソニックス)がトライを決め、全力を出し切って大会を終えた。
 優勝したのはイングランド。
 準々決勝でリオ五輪金メダルのフィジーと対戦し、19点ビハインドから追い上げて後半最後のプレーで同点にすると、延長1分、ダン・ノートンが緩急をつけたランで左サイドを80メートル以上走り切り、31−26で制した。
 準決勝では、同じく延長戦(準々決勝:アメリカ戦)を勝ち抜いてきたスコットランドとぶつかり、33−14で勝利。
 決勝では、ドバイ大会に続く2冠目を狙ったホームチームの南アフリカと対戦し、12−12で迎えた後半4分、左外でロングパスをもらったルーリー・マコノキーが勝ち越しトライを挙げ、コンバージョン成功で7点差とした。南アはフルタイムと同時にトライを決めたが、ゴールキックは外れ、イングランドが19−17で競り勝って2015東京セブンズ以来のカップ獲得となった。
 男子ワールドセブンズシリーズの今季第3ラウンドは、新年1月28、29日にニュージーランドのウェリントンで開催される。
<ワールドセブンズシリーズ第2戦/ケープタウン大会 最終日結果>
▽カップ準々決勝(1〜8位トーナメント)
・南アフリカ 33−0 ウェールズ
・ニュージーランド 28−7 ケニア
・スコットランド 24−19 アメリカ
・イングランド 31−26 フィジー
▽カップ準決勝
・南アフリカ 14−7 ニュージーランド
・イングランド 33−14 スコットランド
▼カップ決勝
・イングランド 19−17 南アフリカ
▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・ニュージーランド 24−19 スコットランド
▽5位決定トーナメント準決勝
・ケニア 19−14 ウェールズ
・フィジー 28−12 アメリカ
▼5位決定戦
・フィジー 33−21 ケニア
▽チャレンジトロフィー準々決勝(9〜16位トーナメント)
・オーストラリア 42−12 ウガンダ
・アルゼンチン 33−12 日本
・ロシア 17−14 サモア
・フランス 42−14 カナダ
▽チャレンジトロフィー準決勝
・アルゼンチン 21−17 オーストラリア
・フランス 17−12 ロシア
▼チャレンジトロフィー決勝
・フランス 19−7 アルゼンチン
▽13位決定トーナメント準決勝
・ウガンダ 21−17 日本
・カナダ 26−24 サモア
▼13位決定戦
・カナダ 19−10 ウガンダ

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