セブンズ 2016.09.25

【現地発】香港をはね返す! 女子セブンズ日本選抜、カップ準決勝へ。

【現地発】香港をはね返す! 女子セブンズ日本選抜、カップ準決勝へ。
チームを牽引する山中美緒主将。(撮影/南 大庸)
 会場は「Namdong Asiad Stadium」。2年前の仁川アジア大会で男女セブンズ日本代表がそれぞれ優勝、準優勝という足跡を残した場所だ。9月24日、同地でアジア ラグビーセブンズシリーズ2016 第2戦・韓国大会が始まった。前回大会(香港)に続いての優勝を狙う女子セブンズ日本選抜は、リオメンバーの谷口令子と、成長著しい中丸彩衣を加え、戦いに臨んだ。
 リオ五輪が終わり、早くもセブンズワールドカップ・サンフランシスコ大会(2018年)、そして2020年の東京五輪に向け動き出した日本の女子セブンズにとって、ここで足踏みをしている暇はない。攻守に積極性を。規律を。そしてディフェンス。チームは韓国大会のテーマをそう設定した。
 初戦のシンガポール代表戦。日本選抜がキックオフから積極性を見せた。「味方を活かし、ボールを動かすラグビーで勝ちたい」と試合前日に決意表明した山中美緒キャプテンが、清水麻有から受けたボールを活かしてノーホイッスルトライを決めた。勢いに乗る。桑井亜乃の2トライを含む計6トライを奪い、初戦はシャットアウトでの勝利だった(34-0)。
 続くウズベキスタン代表戦では規律に重きを置いた。反則を起こさぬよう気を配りながらも女子日本選抜は攻め続けた。7トライ奪取。相手にはトライラインを越させず、危なげなく勝利した(43-0)。
 ただ、予選最終戦の対香港代表では苦しんだ。試合開始直後、縦に強いナターシャ・オルソン=ソーンを軸に攻撃を繰り出す香港代表にいきなり2トライを献上する展開。嫌な空気が流れた。
 そんな流れを変えたのは愛称ライテこと、マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ。香港大会での反則による出場停止で、最初の2試合はスタンドでの観戦だった。試合に出れぬ悔しさをピッチで出した。相手を吹き飛ばすパワフルラン。自陣から香港代表ディフェンスを突破する。そのまま独走してトライ。これを口火に攻め続けたチームは、続く谷口のトライで前半終了間際に同点とした。
 後半開始早々には香港代表がラッシュを見せた。しかし、これを低いタックル、はやいジャッカルの仕掛けで摘み取ると流れは日本選抜へ来た。疲れの見えた相手を左右に振り回す。連続攻撃から中村知春が2トライを挙げ、勝負を決めた。
 全勝で予選を突破した女子セブンズ日本選抜は、大会2日目(26日)、流経大柏高校で指導歴のある大中哲広コーチが率いる女子タイ代表とカップ準決勝で対戦する。
(文/南 大庸)

PICK UP